2009年7月10日 (金)

バイロイト音楽祭2008

20090710

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ワルキューレ」第1幕第2場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2008年のバイロイト音楽祭から楽劇「ワルキューレ」。
だいぶ遅くなってしまったが、今日は第1幕である。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月29日の上演。
公開されている2008年の舞台写真は画質が悪いのだが、
第2場でフンディングの一行が戻ってきたところ。
ティーレマンの指揮に関して、何となく感じたのだが、
遠く彼方からの響き、そして彼方への響き、
音楽が生み出す遠近感のイメージが素晴らしい。
つまり前奏曲と第1場では、追手が迫ってくるのを意識し、
目の前の舞台があって、さらに見えないところにある
フンディングたちの存在。非常に奥行きが感じられる。
そして第3場まで行くと目の前にいるジークリンデの存在と
ジークムントの心の中にある明日の果たし合いへの意識、
ティーレマンの手法というのは、輪郭を際立たせることはしないのだが、
しかしそこから創造される音楽は、彫りの深い立体的な印象がある。

CDR545/546/547/548

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月 9日 (木)

市馬・小満ん・権太楼

今日は「真打ち競演」からの三席をCD化。
「真打ち競演」に関しては、AM放送なので
あまり音質的には期待できないので
これまで録音はしてなかったのだが、
少し前に小満ん師匠の「寝床」が放送されて、
それ以降、ときどき興味あるときには録音している。

柳亭市馬:かぼちゃ屋
柳家小満ん:寝床
柳家権太楼:佃祭り


先代の小さん師匠の録音の中に
「かぼちゃ屋」という演目があるのは知っていたが、
今回、はじめて聞いてみたら
「唐茄子屋政談」とは別の噺なんだ…
こちらは与太郎が主人公で爆笑噺。
一方で「唐茄子屋政談」は勘当の若旦那による人情噺である。
前半の叔父さんとのやり取りは「道具屋」と全く同じで
商売のところに行くとかぼちゃが出てくるという。
「真打ち競演」は持ち時間が短いので
「寝床」と「佃祭り」についてはちょっと駆け足かな…という
もっとじっくり、たっぷりと聞きたい気がするけれど
お馴染みの「寝床」なんだけど、小満ん師匠は味わい深い。
この感じが私は大好きで…すごくいいのです。
そして「佃祭り」がまたいい噺。夏の風景に舟の事故が絡んで
たいへんな騒動に発展してしまうのだが、
権太楼師匠は、基本は爆笑の連続なんだけど、
後半に与太郎が登場して、弔いに行くところなど
聞いてて涙が出てきちゃう。「佃祭り」は人情噺の要素も。
「情けは人のためならず」なのである。

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2009年7月 8日 (水)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 2

ドホナーニの幻想交響曲を聞いたので
今日も続いてカンタータ「最初のワルプルギスの夜」
こちらはメンデルスゾーンの作品で
前半は交響曲第3番「スコットランド」
今回もクリーブランド管弦楽団の演奏である。
1988年5月22日の録音で、これも一日で収録!
高音質で定評のあるメーカーだが、
かなりリアルな感触で、正直、響きはあまり美しくない。
はじめて聞いた当時って、私はまだ中学生だったのだけど
どこか、パッとしない印象があったのは事実で
ドホナーニの音楽づくりは極端にスタンダードだし、
渋くてかなりの辛口な味わいは、今聞いてもそう思う。
華麗な音色は控えられて、ドライでザラザラした肌ざわり。
でも今だと、これがいいんだな…という
ドホナーニって、こうなのだ。これが聞きたくて。
この演奏に関しては、かなりドイツっぽい骨太な仕上がり。

TELARC CD-80184

「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2009年7月 7日 (火)

深夜便 落語100選から

今年4月からはじまった「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた五席を今日はCD化して聞いている。

古今亭志ん橋:花見酒
瀧川鯉昇:長屋の花見
柳家喜多八:筍
金原亭馬生:あくび指南
柳家さん喬:替り目


最初に放送されたものなので春の噺だけど
このシリーズは一席13分~15分ほどで
定席で聞いているような印象か。
でも短さは全く感じられないから不思議だ。
その辺はここに登場の師匠方はさすが!
それぞれ噺の情景が豊かに広がるし、十分という感じ。
極めつけはさん喬師匠の「替り目」で10分48秒。
でもじっくり聞けて、本当に魅力が詰まった一席。

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2009年7月 6日 (月)

クリストフ・フォン・ドホナーニ 1

ドホナーニのマーラーを続けて聞いたが、
今日からいよいよ指揮者ドホナーニに注目して
名演を振り返る企画をスタート!
最初はというと…夏だし!幻想交響曲。
1989年10月の録音で、後半には
ベルリオーズの編曲した「舞踏への勧誘」も収録。
演奏はクリーブランド管弦楽団である。
とことんシャープさを追求したような響きで
抑制された表情、明瞭でスタイリッシュな造形。
幻想交響曲というと派手に暑苦しい演奏もあるが、
こちらはギンギンに冷えているみたいに快適!
好きな人にはたまらないのだけれど…
嫌な人には、薄味に感じられるだろうな…
でも第4楽章以降の後半は、鋭い切り込みが鮮やかに
その刺激的な仕上がりに何ともいえない喜びを堪能!

DECCA 430 201-2

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2009年7月 5日 (日)

マーラーの名盤たち 8

この夏はドホナーニのディスクを振り返ろう!と
そこへ行く前に昨日はマーラーの第6番を聞いたので
今日は1988年7月録音の第5番を聞いている。
ドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団による
マーラーの交響曲シリーズの第1弾がこのディスクだったと
たしかそう記憶していて、次が「巨人」へと続いたのであった。
この第5番は、スカッとした響きで非常に鋭い音作りが独特。
最も感情的で濃厚な音楽が、極めて快適なスムーズな流れで
停滞というものがない。テンポ設定も速く、とにかく止まらない。
当時聞いたときには、メカニックな部分が特長的で
現在は精妙で透き通るような演奏はたくさんあるが、
クリーブランド管弦楽団のこの演奏というのは
やはり恐ろしく巧く、ひと時代を築いたなという…
この時期のドホナーニは刺激的だ。私にはたまらない。

LONDON F26-29138
(DECCA 425 438-2)

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2009年7月 4日 (土)

マーラーの名盤たち 7

先日はジュゼッペ・シノーポリの指揮で
マーラーの交響曲第6番を聞いたが、
今日はドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団の演奏。
1991年5月20日の収録で一日で一気に録音したようだ。
このディスクはまさに名盤と呼ぶにふさわしいのだろう。
私は当時に輸入盤の入荷と同時に買ってきたのだが、
年末にはレコード・アカデミー賞を受賞していたので。
ここでのドホナーニは本当に鳴りっぷりがよくて、
そのエネルギーの発散、音楽の勢いには驚いてしまう。
当時、ドホナーニとクリーブランド管弦楽団は
DECCAから次々と新譜が登場して、
シャープでクリスタルな印象が独特な仕上がりだったのだが、
ここではかなり色彩も豊かにその情熱を噴出させている。
この夏、これからドホナーニの演奏を振り返ってみるか。
考え出したら、久しぶりに聞きたいCDはいろいろある。

DECCA 436 240-2

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2009年7月 3日 (金)

シューベルトの歌曲 31

今日はヨセ・ファン・ダムのバリトンで歌曲集「白鳥の歌」
ピアノがヴァレリー・アファナシェフなのである。
1991年5月の録音で少し前の演奏だが、
このディスクは現在では珍しいのではないか。
知らないマイナーレーベルからのCDで
当時見つけて、すぐに買ってきて、感動して、
何度も何度も繰り返し聞いて、「白鳥の歌」の虜になった。
私にとっては強い想いがある大切にしてきた名盤。
とにかく遅いテンポで何という重さ、苦しさ、壮絶さ。
ヨセ・ファン・ダムは正直、これで歌うのはたいへんだろう…
つまりヴァレリー・アファナシェフは強烈に個性的である。
しかしこんなに素晴らしいシューベルトは聞けない!
アファナシェフ独特の音楽を完全に解体して、
あらゆる音がリアルに鳴り出し、この質感は特殊である。
弱音から割れんばかりの爆発音まで何という幅…
そこに存在する深まり、共有することは危険を伴うような
何か引き込まれていってしまいそうな恐ろしさを感じる。
最後に「秋 D.945」が収録されていて、69分の収録。
通常の「白鳥の歌」14曲では、65分である。
模範ともいうべきフィッシャー・ディースカウは50分ほどで
15分の違いがあると、別世界が創造されるといってもいい。

FORLANE UCD 16647

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2009年7月 2日 (木)

エクサン・プロバンス音楽祭2007

昨日に続いてピエール・ブーレーズ。
エクサン・プロバンス音楽祭2007で上演された
ヤナーチェクの歌劇「死者の家から」
BShiで録画して、映像付きで聞いている。
(2007年7月16,18,20日 プロバンス大劇場で収録)
歌劇「死者の家から」も知ってはいたが、
聞くのは今回がはじめてでこれは貴重だ。
ヤナーチェク好きの私にはうれしい機会!
シベリアの収容所の情景は全体に暗い印象だが、
モノトーンな舞台、パトリス・シェローの演出はカッコいい。
まだ理解が浅いので、何ともいえないけれど
それに他の演奏も聞いていないし、
しかしヤナーチェクの音楽は圧倒的に美しく、
そしてブーレーズの響きの作り方もさすがに研き抜かれ、
その素晴らしさにじっくり聞かされてしまう。

DVDR113

「ピエール・ブーレーズ」に関する記述はホームページにもございます
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2009年7月 1日 (水)

ザルツブルク音楽祭2008

昨年のザルツブルク音楽祭から開幕コンサート
ピエール・ブーレーズ指揮ウィーンフィルの演奏会だが、
以前にBShiで録画して、音飛びと映像の乱れが発生して、
今回はBS2でリベンジ!大丈夫だった。大成功!
ラヴェルの優雅で感傷的なワルツにはじまり、
バルトークのピアノ協奏曲第1番
ピアノ独奏はダニエル・バレンボイム
後半はストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」(全曲)
バルトークのピアノ協奏曲第1番だが、
この作品に独特な前衛性を際立たせる演奏もあるし、
打楽器的な感覚、躍動感を強調する演奏もある。
バレンボイムはというと極めて音楽的だ。
ピアニストであると同時に指揮者としての全体を見渡す目、
細部にとらわれない全体像がしっかりと捉えられているのであり、
こちらにも豊かな広がりで音楽が響いてくる。
そしてブーレーズの「火の鳥」は何度聞いても素晴らしい。
今回はウィーンフィルなので非常にしなやかに
極めて巨大な音楽が室内楽的な精密さで
とにかくこの繊細な流れ、幻想的な空気は感動的。
この「火の鳥」はあまりにも名演で貴重な記録だと思う。

DVDR112

「ピエール・ブーレーズ」に関する記述はホームページにもございます
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