2017年12月15日 (金)

マリインスキー劇場管弦楽団

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団で
チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)
2015年6月16日、12月30日にマリインスキー劇場で収録。
クリスマスの季節なので、「くるみ割り人形」を聞いている。
ゲルギエフとマリインスキー劇場による再録音で、前回は
81分ほどで一枚に収録されていたのだが、今回は84分、
二枚に分かれている。後半が昨日の交響曲 第4番だ。
音楽をしなやかに聞かせて、繊細な表現が印象的だが
この柔軟な運動性がバレエ音楽にはぴったりなのだろう。
前回の録音が1998年で20年前のマリインスキーというと
ロシアのオーケストラ特有のもっと荒々しい迫力が前面に
出ていたような気もするのだけど、しかしどうも印象が違って、
改めて聞き直してみると認識も変わってしまうかもしれない。
今回も骨太にたっぷりと重みを聞かせている曲もあるので、
その辺で、ゲルギエフの表現の幅が広がっていることに
気付かされるのである。近年の進化にはまた驚かされた。

MARIINSKY MAR0593

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月14日 (木)

マリインスキー劇場管弦楽団

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団で
チャイコフスキーの交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
2015年6月10日、9月29日にマリインスキー劇場で収録。
ゲルギエフはウィーンフィルとも録音していて、聞いているが、
少し前のことで忘れてしまって、最新の演奏を聞いてみると
やはり繊細な表情を美しく、一方で鳴らすところはたっぷりと
テンポを落として、じっくり歌い上げたかと思うと急激な加速、
かなり自由度が増して、オーケストラも自在に反応している。
近年のゲルギエフは過剰に思い入れて演奏をすることは、
あまりなかったので、少々意外でもあり、これは興味深い。
スタイリッシュでないところでロシア人の心が感じられるし、
マリインスキー劇場でのチャイコフスキーは格別であろう。
後半の盛り上がりでその迫力、上り詰める感覚は最高だ。
ゲルギエフはいろいろと聞いているが、この演奏は好き。

MARIINSKY MAR0593

| | コメント (0) | トラックバック (0)

12月14日の感想

お昼のドラマで「トットちゃん!」が放送中だが、
カール・祐介・ケルナーという世界的なピアニストと
黒柳徹子さんが結婚を考えていたこともあったと
そういうストーリーで、このピアニストは誰なのか?
アレクシス・ワイセンベルクだという噂がある。
1960年代の東京オリンピックの頃に来日しており、
その時代に脚光を浴びていた若手ピアニストで
実は私もワイセンベルクがすぐに思い浮かんだ。
徹子さんの父で黒柳守綱さんが、そのピアニストを
ドビュッシーとラフマニノフの演奏が素晴らしいと
レコードでドビュッシーのアラベスクを聞かせている。
その辺もぴったり合致して、根拠ではあるのだが。
私も昔からファンだったので、こういう話を聞くと
ますます親近感をおぼえた。物語ではあるけれど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月13日 (水)

セドリック・ティベルギアン 1

セドリック・ティベルギアンによるショパンを聞いていく。
ブラームスのバラード 作品10とショパンのバラード全曲
2006年4月にベルリンのテルデックス・スタジオで収録。
セドリック・ティベルギアンのピアノにかなりはまっていて、
細やかな表情で丁寧に描き込まれているのがいいのだが、
その揺らぎの感覚が絶妙で何とも魅力的に引き込まれる。
好き勝手に弾いているのではなくて、壊さないギリギリで
自由な飛躍が存在しているのであり、その匙加減は天才。
バラードという共通項ながら、緻密な構築のブラームスと
まさに自在な展開を見せるショパンのバラードを並べて、
対称的な印象もあるけれど、ティベルギアンの創造性が
不思議な調和を生み出し、柔軟ながら的確な反応で、
本当に素晴らしい。ずっと聞いていたい気持ちになる。

CDR925

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月12日 (火)

ロンドン交響楽団

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団で
プロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」
昨日に続いて、第2幕の途中から第3幕と第4幕。
2008年11月21,23日にバービカン・センターで収録。
やはり細やかな表現が非常に美しい響きで感動する。
もちろん巨大な迫力も冴えわたり、対比は素晴らしい。
しかしそれにしても近年のゲルギエフは繊細な音色で
強引なところがなくなり、隅々にまで行き届いている。
緻密に踏み込む部分と感覚的に捉えているところで、
絶妙なバランスなのであり、ゲルギエフならではの音、
そこがファンにとってはたまらないのであって、最高だ。
十年近く前なので、最近でもないが、近年の演奏は
すべてがライブ録音であり、音楽をより自在に扱って、
そこで生まれる躍動感が輝きを放っている。名演!

LSO Live LSO0682

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月11日 (月)

ロンドン交響楽団

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団で
プロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」
今日は第1幕と第2幕の途中までを聞いている。
2008年11月21,23日にバービカン・センターで収録。
ゲルギエフが最も力を入れているプロコフィエフだが、
実にしなやかな運動性で流れるように美しい音色。
プロコフィエフの巨大な不協和音や重低音の迫力、
威圧的な響きも効果的だが、それもすべて自然体で
ただただプロコフィエフの音楽の魅力が引き出され、
心地いいし、楽しい時間が過ぎていく。正直なところ
こんなにも気持ちよく聞けたっけ?と作品を再発見。
ますます音楽を好きにさせてくれたのは、それは
ゲルギエフの存在あってこそ、さすが別格である。

LSO Live LSO0682

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月10日 (日)

小満ん語録~目貫

昨日の「大神宮」での話題なのだが、
吉原に関するマクラを聞くときに
金龍の裏は遊女の目抜きなり
という川柳を耳にすることがあるけれど、
金龍山浅草寺の裏にあるのが吉原であり、
そこでは遊女が中心的存在ということか。

浅草寺の御本尊は一寸八分の観音様だが、
秘仏で見た者はなく、ただ一人、見たことあるのが、
十一代将軍徳川家斉であったという。開けてみると
観音様はなく、龍の彫られた刀の目貫があったそうな。
もちろんガセネタだが、秘仏を見た者がいないので、
そんな噂まで立つのであり、川柳に詠み込まれている。
つまり「金龍の裏は遊女の目抜きなり」の川柳は、
「目抜き」と「目貫」を掛けているのだ。川柳は深い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月 9日 (土)

黒門亭で馬治・左龍・小満ん

小満ん師匠を聞きに黒門亭に行ってきた。
暮れも近づき、開場待ちの寒さが堪える。

第2部
三遊亭ぐんま:のめる
金原亭馬久:真田小僧
金原亭馬治:棒鱈
柳亭左龍:猫怪談
柳家小満ん:大神宮

馬久さんの「真田小僧」は、「薩摩に落ちた」のオチまで。
馬治さんは、その薩摩の芋侍が登場する「棒鱈」であり、
侍の田舎っぷりが一段と凄まじく、薩摩侍というより田舎侍。
店の女中さんや芸者さんの感じがよくて、女性が魅力的。
左龍さんの「猫怪談」は、以前に落語研究会で放送されて、
よく覚えているが、夜中に不忍池の畔で早桶を運ぶ場面で
月番の吉兵衛さんが尋常でない臆病者であり、怯えの形相、
少しも感じない与太郎とのやり取りが可笑しくて好きである。
大家さんとの三人の演じ分けが、実演で聞くと実に明解で
噺に引き込まれた。与太郎が一人残されて、一所懸命に
死んだお父つぁんに話しかけるところは、感動的でもある。
小満ん師匠は「大神宮」をネタ出しで、この噺は浅草案内。
もうひとつ年末の歳の市の情景が描かれる「姫かたり」も
この季節に師匠は取り上げているが、歳末の活気であり、
十一月の酉の市以降、師走はやはり浅草なのであろう。
雷門は暮六つの鐘で閉められて、磯部大神宮の脇門で
吉原への客は待ち合わせをしたという。そこで、前回の
モテた、モテなかったの噂話を聞かされているものだから、
大神宮様が吉原にすっかり興味をもって、門跡様と一緒に
遊びに行く。その客たちの女郎買いについての噂話だが、
関内の小満んの会(2010年11月)のときにはなかったので
そちらは短縮版、今回が丁寧に本寸法ということなのかも。
浅草紹介のマクラも充実していて、勉強になることばかり、
それに対して、噺の方は軽く、バカバカしいのが楽しさだ。
中継ぎで一杯やってから吉原に繰り込むものだと耳学問、
「精進もらいはいけません」と大神宮様、門跡様が揃って、
「前川」で鰻の白焼きを食べて行くところはお気に入り。

20171209

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月 8日 (金)

ロイヤル・コンセルトヘボウ

マリス・ヤンソンスの指揮によるブルックナーで
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ盤。
交響曲 第6番 イ長調(1879/1881年 ノヴァーク版)
2012年3月7-9日にアムステルダム・コンセルトヘボウ。
これ以前のヤンソンスのブルックナーとは少し違っており、
引き締まって、くっきりとした輪郭、きびきびと俊敏な動き、
ヤンソンスらしい造形感覚がブルックナーにも適用されて
このライブシリーズでは、一番いいかもしれない充足感。
ディテールの処理がすごい。ただならぬ緊張感である。
第6番で、こうした演奏が聞けるなんて、正直なところ、
予想していなかった大きな感動であった。とにかく明瞭。
ハッキリとした主張が伝わってきて、こちらも迷いがない。
ヤンソンスなりの答えを見つけたようだ。続きが楽しみ。
2012年12月の第7番と2014年3月の第9番がある。

RCO 14005

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月 7日 (木)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス

ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮による
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は、交響曲 第9番 ニ短調 作品125であり、
独唱は、ジモーナ・シャトゥロヴァ、藤村実穂子、
クリスティアン・エルスナー、クリスティアン・ゲルハーヘル、
そしてMDR合唱団、ゲヴァントハウス合唱団によって
2015年12月にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで収録。
日付の記述はないが、おそらく大晦日のライブである。
奏法の点でも解釈においても今日の最先端を取り入れ、
88歳のブロムシュテットが今も進化し続けていることに
まずは驚かされる。細部にまで非常に明瞭に響かせて、
音楽の構造が鮮やかに浮かび上がり、しかし無理なく、
仕上がりとして、実に自然体な音色を奏でていることに
何よりも感動した。現在の解釈では、重々しさはないが、
非常にリズムが強調されており、それが緊張感を生み、
音楽がしなやかに進行されて、素晴らしい演奏である。
ゲヴァントハウス管弦楽団がとにかくものすごくいい音。

accentus music ACC80322

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«三遊亭圓生 「文七元結」