2019年4月24日 (水)

ダニエル・バレンボイム 37

ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンで
ブルックナーの交響曲 第8番 ハ短調(ハース版)
2010年6月にベルリンのフィルハーモニーでライブ収録。
バレンボイムの新しいブルックナー交響曲全集である。
このシリーズはライブ録音ということもあって、動きがあり、
思い切った表情付けにバレンボイムの存在がハッキリと
表れているのだが、やはり交響曲第8番の荘厳な響きに
音楽に精妙に取り組む姿勢も伝わってきて、より一層に
深い感動で聞いている。長大な音楽のすべての瞬間に
バレンボイムの強い想いが反映されて、細かな指示が
綿密に行き届き、それは長年の演奏経験に基づいて、
積み上げられたものであって、独特な深まりがある。
ブルックナーでも第8番は、最も偉大な交響曲だが、
バレンボイムがいることで、一段と格別に感じられる。

DG 00289 479 6985

| | コメント (0)

2019年4月23日 (火)

ロリン・マゼール 46

ロリン・マゼールの指揮によるミラノ・スカラ座で
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から第3幕と第4幕。
1992年2月11-15日にミラノのアバネッラ劇場で収録。
有名な間奏曲の後、後半の第3幕と第4幕を聞いている。
修道院に入るはずだったマノン・レスコーが大臣の妾となり、
デ・グリューと逃走を図って、結局は憲兵に連行されてしまう。
この第3幕では、娼婦として、植民地ルイジアナに送られて、
第4幕では、舞台はフランス領であった北米ルイジアナの
ニューオリンズという、少々訳の分からない展開なのだが、
音楽は圧倒的に素晴らしい。マノンとデ・グリューの二人の
悲痛な運命を反映して、第3幕の出航の場面は暗く彩られ、
第4幕の逃避行での荒涼とした音楽の広がりは感動的だ。
賑やかな前半とは全く違って、第4幕では響きも革新的で
その流れに身を置いて、この歌劇で感動しないわけがない。
マゼールもこの10年前の1980年代の前半だったならば、
もっと鋭く、半音階的な響きを際立たせて聞かせただろうと
そんなことを考えてしまったが、この1990年代に入って、
たっぷりと鳴らして、音の広がりは重厚に壮大である。
この深い響きは、たしかにプッチーニの音楽に厚みを
もたらすのだけど、心に突き刺さる激しさは稀薄となる。
原作の小説は、1731年に刊行されたとあり、プッチーニの
歌劇の初演が1893年だが、そうした時代背景なのだけど
フランスのルイジアナ支配は、1803年までだそうである。
ナポレオン・ボナパルトがアメリカ合衆国に譲渡した。

CDR941/942

| | コメント (0)

2019年4月22日 (月)

ロリン・マゼール 45

ロリン・マゼールの指揮によるミラノ・スカラ座で
プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から第1幕と第2幕。
1992年2月11-15日にミラノのアバネッラ劇場で収録。
マゼールとミラノ・スカラ座による「西部の娘」の上演から
ちょうど一年後の「マノン・レスコー」であり、この録音で
マゼールはプッチーニの主要な作品をすべて収録して、
若いときから熱心に取り組んできた。とは思ったのだが、
そういえば、「ボエーム」の録音がない。意外なところで
「ボエーム」がないのは、他に様々な名演があるからか?
しかしアバドやムーティと比べるとマゼールの熱心さは、
非常にありがたい存在であり、いろいろと聞いてきた。
「マノン・レスコー」は、プッチーニの前半の作品だが、
その特徴で、第1幕と第2幕が明るく、快活に進み、
後半で暗く沈む展開だが、その暗い方がいいのだけど、
今日はその前に美しく楽しい音楽を堪能している。
第2幕の後半で後に出てくる有名な間奏曲の旋律が
少しだけ登場して、こういうところが鑑賞の喜びだ。

CDR941/942

| | コメント (0)

2019年4月21日 (日)

4月21日の感想

明日が誕生日なのだが、年齢のことは考えたくなく、
しかしオニツカタイガーのシューズをプレゼントされて、
今年は大喜び。MEXICO66はカッコいいし、色もいい。


日曜日は「いだてん」だが、ますます面白くなってきた。
四三さんの方にも展開ありだが、注目は美濃部孝蔵。
志ん生の昔の本を読めば書いてあるのだろうけれど、
三遊亭小圓朝の一座に加わり、小圓朝が師匠となって、
浜松の勝鬨(かちどき)という寄席で興行を打っている。
朝太は「子ほめややかんばかりでは上手くならない」と
「付き馬」を高座に掛けて、しかし全くウケず、師匠から
「地方だから、どうせわからないと思ったのだろう」と
大ネタよりウケる前座噺をやれと叱られ、喧嘩になり、
どうも小圓朝とは反りが合わなかったのか、志ん生は
圓喬のことを尊敬して、小圓朝のことを語っていない。
宮藤官九郎はその辺のことをこの数回で描いている。

| | コメント (0)

2019年4月20日 (土)

チコちゃんに叱られる

NHK「チコちゃんに叱られる」より

「始球式で空振りするのはなぜ?」
1892年、アメリカでウエスタンリーグの開幕戦で
はじめて始球式が行われたが、そのときは州知事が
客席からボールを投げ入れた。始球式の空振りは
その後、日本が発祥であり、アメリカの選手が来日し、
早稲田大学の学生と試合をしたが、その記念として
大隈重信が始球式を行った。実際の試合と同じに
マウンドに立って投げたが、転がって、途中で止まり、
バッターの山脇正治は、機転を利かせ、空振りした。
偉人の大隈重信に恥をかかせてはいけないと思い、
それが始球式で空振りをするはじまりとなった。


「辛い食べ物はなぜ病みつきになる?」
味覚とは、甘み、酸味、塩味、苦み、うま味の5つで
辛いというのはない。辛さは熱いという感覚である。
辛さの元であるカプサイシンが入るとTRPV1が働き、
脳は43℃以上の熱を感じたと勘違い、人体にとって、
命の危険であると判断する。脳は痛みの信号を出し、
β-エンドルフィンという、脳内麻薬の成分を分泌し、
痛みの抑制と強い快感が繰り返される。それにより
辛いものを食べ続けたくなり、病みつきになってしまう。


「日本で二番目に速い電車は?」
日本で一番速い電車は新幹線であり、その中でも
東北新幹線のはやぶさとこまちが320km/hで一番。
二番目に速いのは、京成スカイライナーの160km/h。


「なぜジャンプしても地面に戻ってくる?」
地球の重力が関係しており、発見したのはニュートンで
万有引力の法則でりんごと地球は互いに引き合っている。
ではその重力はどのように生まれているのかは謎であり、
アインシュタインは、時空のゆがみであると導いている。
物体の重さ(質量)で時空のゆがみが生まれ、それに
引き寄せられる。地球の重力があまりにも大きいので、
人がそれ以外のものに重力を感じることはない。

| | コメント (0)

2019年4月19日 (金)

レイフ・オヴェ・アンスネス 4

レイフ・オヴェ・アンスネスでショパンのバラード。
バラード全曲の間に夜想曲のヘ長調 作品15-1、
ハ短調 作品48-1、ロ長調 作品62-1を演奏。
2018年1月7-12日にブレーメンのゼンデザール。
あまり表情付けをせずにシンプルにスッキリと聞かせ、
音の美しさが際立って、真っすぐな音楽に感動する。
清潔感があり、その場の空気が浄化されていくようだ。
力みはなく、軽めのタッチが多用されているけれど、
実に丁寧にショパンの記したすべての音を再現して、
音楽の構造にもよく目が行き届いて、立体的である。
この透明感と端正な客観性により温度は低いのだが、
穏やかな中で独特なショパンに仕上げられている。
アンスネスもこの20年ほど、ずっとファンなのだが、
いまのこのショパンって、またとりわけ響いてきた。

SONY 190758229324

| | コメント (0)

2019年4月18日 (木)

マルク・アンドレ・アムラン 16

マルク・アンドレ・アムランでシューマンの作品集。
幻想曲 ハ長調 作品17
ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 作品22
交響的練習曲 作品13
1999年8,12月にヘンリー・ウッド・ホールで収録。
アムランの圧倒的な技巧は驚異の鮮やかさだが、
仕上がりは熱く、この鋭さと明瞭な響きからすると
もっとクールな印象になりそうだけど、それが違って、
情熱的な表現が効果を上げて、実に感動的である。
この20年間、ずっとアムランが好きなのだけど、
いまだに聞けば聞くほど、その凄さに驚かされて、
本当にこういう演奏をしている人は他にいない。
その存在感も格別だし、演奏が半端ない完成度。
ピアノ・ソナタ 第2番のスピード感覚は何なのだ。
交響的練習曲の高度な技巧がもたらす滑らかさ、
フォルムの美しさも最高である。一つ残念なのは、
遺作の5つの変奏が含まれておらず、通常版。

hyperion CDA67166

| | コメント (0)

2019年4月17日 (水)

フランソワ・グザヴィエ・ロト 4

フランソワ・グザヴィエ・ロトの指揮によるレ・シエクルで
シャブリエの狂詩曲「スペイン」
マスネの歌劇「ル・シッド」~バレエ組曲
ラヴェルの道化師の朝の歌
ドビュッシーの管弦楽のための映像~イベリア
2012年8月24日にラ・シューズ・デュー音楽祭、
2013年2月9日にパリのサル・プレイエル、
2014年3月28日にペルピニャンのラルシペルで収録。
スペイン色に彩られたフランス音楽を集めた作品集で
作曲当時の響きを再現するレ・シエクルのような団体で
こうした選曲を聞けるのは珍しいので楽しくて仕方ない。
いわば古楽器によるフランス音楽といったイメージだが、
すると衝撃の音色、目から鱗の響きを連想しそうだけど、
現代の価値観から外れることはなくて、むしろ自然だ。
道化師の朝の歌やイベリアでは、さすがに違うけれど、
説得力があるので、驚きよりすっかり納得してしまう。
全体にこの木質な響きが、ぴったりとマッチしている。
イベリアは何度聞いても素晴らしい。大好きである。

Musicales Actes Sud ASM17

| | コメント (0)

2019年4月16日 (火)

リッカルド・ムーティ 23

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」から第2幕と第3幕。
1975年6,7月にワトフォード・タウンホールで収録。
歌劇「仮面舞踏会」の後半であり、この作品では、
ヴェルディの独特の暗さはそれほど感じられなくて、
レナートの心境に怒りや憎しみの感情は現れるが、
音楽にはそれほど反映されず、優雅な時間であり、
その点では楽しい。もっと呪いに彩られ、怪奇的で
おどろおどろしい音色でもいいのだが、音だけだと
ヴェルディでも喜歌劇的な方向性なのかもしれない。
仮面舞踏会が暗殺の現場となるのだが、華やかで
美しい社交の場なのであり、リッカルドのドミンゴが、
若々しくいきいき歌っているが、一方の陰の存在で
レナートのピエロ・カプッチルリはやはり魅力的だ。

Warner 0190295945886

| | コメント (0)

2019年4月15日 (月)

リッカルド・ムーティ 22

ムーティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で
ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」から第1幕。
1975年6,7月にワトフォード・タウンホールで収録。
ムーティは明るくスカッとした音で輝かしく歌い上げ、
まさにイタリア人のヴェルディという演奏に感動する。
アバドのヴェルディともちょっと違って、そこが面白い。
歯切れよくきびきびとした快調な加速感も最高である。
「仮面舞踏会」は、ヴェルディの中期といっていいのか、
次々と名作が生み出される中にあって、音楽は楽しく、
この前半は特に心地よさがあり、なんとも魅力的だ。
素晴らしい作品である。リッカルドはプラシド・ドミンゴ、
忠臣ながら裏切るレナートはピエロ・カプッチルリで
この時代のまさにというメンバーで歌にも聞き惚れる。

Warner 0190295945886

| | コメント (0)

«黒門亭で小満ん・柳朝・馬の助