2016年9月 9日 (金)

カラヤンの1980年代 40

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いてきた。
今日は、1984年2月の交響曲 第8番 ヘ長調
そして1985年12月の録音で「コリオラン」序曲、
「フェデリオ」序曲、レオノーレ序曲 第3番
ベルリンのフィルハーモニーで収録されている。
デジタル録音による交響曲全集はこれにて完成。
交響曲は流麗な表情も魅力で、巨匠風ではあるが、
いきいきと元気に満ちあふれている。よいテンポ感。
後半の序曲はさらに重厚になり、力強く、雄大で、
驚くような充実度に感動する。晩年のカラヤンの
最も偉大な記録のひとつだ。その新鮮な輝きは、
とても30年前のものとは思えないのである。

DG 439 200-2

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2016年9月 3日 (土)

カラヤンの1980年代 39

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は交響曲 第1番 ハ長調と第2番 ニ長調で
1984年1,2月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
シンプルで軽快な第1番は、今日の流行からすると
やはりカラヤンは巨匠風で雄大な印象があるけれど、
第2番が圧倒的に素晴らしい。気合いが入って、
その充実した響きは、間延びしたところが全くない。
第2番って、すごく好きである。ベルリンフィルは、
重厚な響きだけど、明るい音色で艶やかであり、
カラヤンのベートーヴェンには優美さもあって、
本当に素晴らしい全集だ。初期の交響曲という
中心的な存在ではない作品で、実に聞かせる。

DG 439 200-2

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2016年8月27日 (土)

カラヤンの1980年代 38

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」で
1984年1月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
後半は「エグモント」序曲で1985年12月の録音。
カラヤンの気合いが凄まじくて、その力強い響きに
とにかく感動する。ベルリンフィルの重厚な音色も
これ以上の何を望むのだろう…という圧倒的名演。
「英雄」は、カラヤンが75歳のときの録音だが、
怪我や手術で、しだいに体の自由を失いつつあり、
演奏の完成度にも斑が現れてきた時期なのだが、
ここでは、不思議なぐらいに充実しているのであり、
理想の響きが、極限まで追求されているのを感じる。
この全集に収録された4曲の序曲は1985年の末に
まとめて録音されているのだが、さらにさらに感動!

DG 439 200-2

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2016年8月20日 (土)

カラヤンの1980年代 37

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は交響曲 第4番 変ロ長調と第7番 イ長調で
1983年12月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
この1980年代のベートーヴェンには重厚さも加わり、
その中でも最もゆったりとしているのが第4番だが、
大きさと広がりを感じて、今回もとにかく感動である。
カラヤンの音は明るく、同時に艶やかで流麗であり、
音楽への愛情が聞く人に幸福を与えてくれるような。
それに対し第7番は、滑らかに流れるような表現が
特長的なのだが、求心力は落ちているようだけど、
どこか熱っぽさのような…カラヤンの強い想いが
ストレートに湧き上がってくるところは素晴らしい。

DG 439 200-2

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2016年8月14日 (日)

カラヤンの1980年代 36

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」で
1983年9月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
中学生だった頃には、カラヤンがまだ生きていて、
このデジタル録音による新しいベートーヴェンは、
まさに代表盤であったのだけど、いかにも…なので
わざわざアンチな立場を装って、私はクライバーに
夢中だったのだが、しかしここで改めて聞いてみると
ただただ感動的なベートーヴェンで、今さらながらに
カラヤンの偉大さを思うのである。芸術の集大成。
その後の六年でますます多彩な記録を残すのだが。

DG 439 200-2

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2016年8月 6日 (土)

カラヤンの1980年代 35

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いていく。
交響曲 第5番 ハ短調と第6番 ヘ長調 「田園」で
1982年11月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
録音から34年の月日が過ぎて、改めて聞いてみると、
1970年代に比べ、カラヤンも角の取れた穏やかな音を
聞かせていたな…というのと、そしてベルリンフィルも
今日の演奏に比べて、甘い印象がある。カラヤンの
統率力の低下かもしれないが、しかし、とはいっても
カラヤンの存在というのはやはり格別なものがあり、
その音楽は不思議なぐらいに感動的で、聞くものを
惹きつける魅力にあふれている。いうまでもないが、
それがカラヤンの魔法であり、20世紀の歴史だ。

DG 439 200-2

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2016年7月 3日 (日)

カラヤンの1980年代 34

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
「シュトラウス・コンサート」の第3集の選曲により
ラデツキー行進曲、ワルツ「天体の音楽」、常動曲、
ワルツ「うわごと」、ワルツ「ウィーンの森の物語」、
「こうもり」のカドリーユ、ワルツ「ウィーン気質」、
ナポレオン行進曲、1980年6,12月にベルリンで収録。
ファンの間では評価の高いヨゼフ・シュトラウスだが、
「天体の音楽」と「うわごと」が、ここでもやはり魅力的。
「ウィーンの森の物語」も「ウィーン気質」も入っているが、
実はこの第3集が、選曲で一番いいような気もしてきた。
もちろん演奏も充実して、夏の夜にシュトラウスを堪能。

DG 00289 479 0002

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2016年6月26日 (日)

カラヤンの1980年代 33

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルで
「シュトラウス・コンサート」の第2集の選曲によって
J.シュトラウスの皇帝円舞曲、トリッチ・トラッチ・ポルカ、
ワルツ「南国のばら」、喜歌劇「ジプシー男爵」序曲、
アンネン・ポルカ、ワルツ「酒・女・歌」、ポルカ「狩」
1980年6,12月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
ウィーンフィルのしなやかさに比べるとベルリンフィルは、
やはりシンフォニックな響きで、濃密な味わいである。
重さを感じるけれど、色彩豊かなところは絶妙な感覚。
この第2集は、カラヤンがまだ生きていた頃から
CDで聞いていたので、久しぶりに聞くとうれしくなる。

DG 00289 479 0002

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2016年6月19日 (日)

カラヤンの1980年代 32

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルによる
J.シュトラウスII世のワルツ「美しく青きドナウ」、
ポルカ「ハンガリー万歳」、加速度円舞曲、
ペルシャ行進曲、「こうもり」序曲、ポルカ「浮気心」、
ワルツ「芸術家の生活」、ポルカ「雷鳴と電光」
1980年6,12月にベルリンのフィルハーモニーで収録。
カラヤンの「シュトラウス・コンサート」を聞いていくが、
現在は二枚組に再構成されており、せっかくなので
発売時の三枚に分かれた選曲に従って聞いてみたい。
実は第2集は、その最初のディスクを持っていたのだが、
今回の第1集ははじめて聞いている。J.シュトラウスは、
元日のウィーンフィルのイメージが決定的で、比べると
ベルリンフィルはやはり重い感じがするが、それに
カラヤンのゆったりとしたテンポ設定も要因なのかと。
しかしそれにしてもここにある空気感は優雅の極み!

DG 00289 479 0002

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2012年7月12日 (木)

カラヤンの1980年代 31

カラヤン指揮ベルリンフィルによるシベリウスで
交響曲第2番と悲しきワルツ(1980年11月16-20日)、
「カレリア」組曲(1981年1月2日)を聞いている。
繊細な表情付けと一方の重厚な響きが絶妙な一体感で
この辺はさすがにカラヤンの名人芸で聞かせているのだが、
正直なところでは、ちょっと集中力が落ちたかな…ということも
つい思ってしまうのである。1970年代の引き締まった感覚から
少しずつ緊張を緩め、穏やかな方向へと向かいつつあり、
統率感よりも豊麗な音楽となる晩年の傾向が見えつつある。
交響曲第2番も…特に後半の壮大な仕上がりには、
聞いているこちらの集中力がもたないようなところがあり、
音楽が外へ外へと鳴っているところは、少々残念な感想も。
最晩年のカラヤンがウィーンフィルとシベリウスを録音していたら
また違った感動的な演奏を残していたかもしれない。

CDR770

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