カラヤンの1980年代 45
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーンフィルで
ブルックナーの交響曲 第8番 ハ短調(ハース版)
1988年11月にウィーン楽友協会大ホールで収録。
年内に久しぶりに聞いておきたかったブルックナーで
カラヤンの最晩年の録音である。亡くなったばかりに
ちょうど発売になって、追悼盤ということで出たのだが、
宇野功芳さんの「カラヤンのブルックナーを褒めるのは
この第8番がはじめただ」と批評していたのが、すごく
記憶に残っている。云いたいことは、わかる気がする。
カラヤンはウィーンフィルから繊細な響きを引き出して、
すると金管の強奏が際立ってしまうところがあるのだが、
そこは緊迫感のある迫力ではあるし、精妙な表情で
第3楽章の深い表現には感動した。雄大ではあるが、
カラヤンの集中力は充実して、晩年の名演である。
DG 427 611-2
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント