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2005年7月12日 (火)

バイロイト音楽祭2004

今年もまもなく、バイロイトのシーズンである。
とはいっても、日本にいる私は、年末の放送を聞いているのだが…。
少しでもバイロイト気分を味わいたいと去年を振り返る。

ブーレーズの24年ぶり(バイロイトで)のパルジファルということで、
最高に期待して、待ちに待っての2004年だったわけだが、
演出に関して、おそらく最近では最高のブーイングであろうと思われる、
とにかく大混乱で、これはスキャンダルである。
シェロー演出のリングといい、ブーレーズの登場には、何かが起きる?
しかしかつてのシェローの演出が、
結果的には今日高く評価されているのに対して、
今回のクリストフ・シュリンゲンジーフによる演出の仕上がりは、
完成度の点でとてもそのレベルの話ではなかったそうだ。
音での鑑賞で、第3幕が終わったとたんに、
ものすごい「ブー」の嵐となり、
ブーレーズの指揮が徹底して研き抜かれていることもあり、
聞いているこちらは、その驚きのギャップに
かえって新鮮なものを感じてしまう。
そういう意味では、これもまた、歴史に残る一場面なのかもしれない。

ちょうど今、バイロイトは今年の音楽祭の直前を迎えているわけで、
一体どうなるのであろうか?
演出上は、大幅な改定が加えられている可能性が高い?
毎年確実に演出の質を上げていくのがバイロイト流だけど、
しかしシュリンゲンジーフには、いくら批判があるとはいえ、
この舞台(演出)が芸術作品である以上、
最初の思いを曲げずに貫き通してほしいものである。
とはいえ、この一年という時間は、あまりにも危険といえるであろう。
(評論家の)批判にさらされ、(保守的なワグネリアンに)軽蔑され、
そういうものに対して、自分を失うことなく、
信念を保ち続けることができるのであろうか?
様々な批評や感想を読む限り、
その信念すら、シュリンゲンジーフにあるのか?
というような悲惨な舞台だったそうなのだが、
もし信念があっての演出であるならば、
私などはつい応援したくなってしまう。
今年もまた、神聖なパルジファルと醜きブーイングとのギャップに
果てしなき挑戦への忍耐と苦悩を感じよう。

CDR116/117/118/119

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