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2005年7月26日 (火)

バイロイト音楽祭2004

今年のバイロイト音楽祭もいよいよはじまったが、
私の方は、この夏で、昨年のニーベルングの指環を
ラインの黄金から順番に聞いており、
先週からワルキューレだったのだが、
第3幕まで聞き終えて、充実感に浸っている。

ワルキューレはわかりやすく、親しみやすく、
というのは、各役柄の関係構造が明快であり、
第1幕はジークムントとジークリンデの愛の二重唱、
第3幕では、ウォータンとブリュンヒルデによる父娘の二重唱
が重要な場面となって、それぞれ見せ場になっているという、
音楽もストーリーも舞台の場面展開も理解しやすい作品なのである。
しかし慣れてしまうと、その明快さが逆に、
探求心を満たすという意味では、単純にも思えてくるのだが、
しかし聞いてみると、やはりとにかく最高に感動的なのだ。
第3幕の後半、ブリュンヒルデは父の真意を理解し、
しかしウォータンは娘を罰しなくてはならない、
ウォータンは優しい言葉をかけ、娘との別れをすませ、
眠りについたブリュンヒルデのまわりに
(真の英雄だけが乗り越えることが許される)魔の炎をかける。
ジークフリート第3幕につながる重要な場面である。
この充実度、密度の高さといったら、
こんなに素晴らしい音楽って、そうはない。

アダム・フィッシャーの指揮は、これで最後の年なのだが、
丹精に確実にまとめる、仕上げるというのをはるかに超越して
びっくりするぐらいに思い切りよく、ときに勢いよく駆け抜ける
このスッキリ感、後味のよさは印象的であった。
今年はニーベルングの指環はお休みで、
やはりリングがないバイロイトって、正直寂しくも感じられるのだが、
それゆえにすべての期待は、大植英次の活躍、
新演出の「トリスタンとイゾルデ」に集まっているといっていい。

CDR147/148/149/150

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