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2005年8月 8日 (月)

ザルツブルク音楽祭2002

グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ。
指揮はクラウディオ・アバド。
2002年8月25日ザルツブルク祝祭大劇場から
FM生中継された公演である。
お聞きになって、ご存知の方も多いだろう。
本当に素晴らしい演奏だった。

手術後の復帰から無理を押し切って
活発な活動を続けていたアバドだが、
この年の春でベルリンフィルを放れ、
その先どうなるのか?
ゆっくり休養をとってほしいと思いながらも、
少しでも聞かせてほしいという気持ちは抑えきれず、
寂しく残念な思いをしていたのだが、
そんな気持ちを一気に吹き飛ばしてくれる
超快演をここで聞かせてくれたのである。

若き天才集団を相手に
バルトークの弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽では
ディテールの精妙な描きこみが見事で、
近年のアバドならではの淡白でドライな音作りが
よりいっそうにリアルで鮮やかな音楽を聞かせている。

この日最も注目を浴びたのが、きっと、
アルゲリッチがソリストを務めるラヴェルのピアノ協奏曲で、
これがまた、ものすごい演奏。興奮。
はっきりいって、アルゲリッチは好きではないが、
しかしこういう演奏を聞かされると、もう何もいえない。
天才的であり、このスリリングな展開は、
他の人に求めるのは不可能であろう。
アルゲリッチはときどき、
どうしようもなく荒っぽい乱暴な演奏を聞かせることがあるが、
アバドの指揮だと、全く違って聞こえる。
(デュトワのときもすごくいい)
アルゲリッチは共演者しだいで、影響されやすいと思う。
ここでも繊細な音色がいきているし、
デリケートな音楽と終楽章のような快速で
躍動感あふれる音楽とのコントラストは圧倒的。
表現の幅の広さ、そしてそうした効果が生み出す
音楽の立体感、奥行きは素晴らしい。
それらすべてが本能のままに自然なことなのである。
奇跡的な名演だ!

そしてドビュッシーの海。
なんとしなやかなことであろう。
小さな動きで音楽に大きな波を生み出している。
近年のアバドならではの精緻なバランス感覚だ。
細部に宿るこの輝き、透明感。
この一年後のルツェルン祝祭管弦楽団との
ライブ録音が正規にCD化されているが、
こちらも本当に素晴らしく、感動する。

CDR156

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