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2005年9月26日 (月)

NDRフィルハーモニー2003/2004

バルトーク・ラジオ(Web Radio)で最近だけで二回も
ハノーバーNDRフィルハーモニーのコンサートが放送され、
指揮はもちろん大植英次だが、もしかして?
ハンガリーで大植英次ブームが起きているのか?
それともたまたま続いただけなのか?
しかしこのバルトーク・ラジオでも
今年のバイロイト音楽祭の初日
大植英次指揮の「トリスタンとイゾルデ」は生中継されたので、
「大植をもっと聞きたい!」という声が殺到したのかも?
なんて考えているのは、意識しすぎなのか?
しかしここでの二公演(いずれも2003/2004から)は、
たしか日本では放送されていなかったと思うので、
喜んで早速聞いてみたのである。

2003年12月11日の公演。
前半はブラームスのピアノ協奏曲第2番で、
ピアノはネルソン・ゲルナーである。
ネルソン・ゲルナーといえば、知っているぞ。
昨年秋のファビオ・ルイージ指揮のN響定期公演に出演して、
ラフマニノフのピアノ協奏曲を弾いていた。
すごく印象に残っている。
それよりさらに一年前の演奏だが、素晴らしい。
ここでもスケールの大きいブラームスで、
粗さもあるけれど、決めるところを決めて、
音楽がいきいきと流れ、立ち止まらない。
楽観的すぎるかもしれないけれど、
ライブだし、これもまたいいではないか!
ついピアノばかりを聞いてしまったので、
あまりオーケストラのことを思わなかったのだが、
おそらく好サポートということなのだろう。
アンコールに間奏曲(作品118-2)が演奏されて、
この曲は本当に名曲である。大好きな作品だ。

この日の後半は、ワーグナーのリエンツィ序曲と
ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲。
このオーケストラは、ちょっと繊細さに欠けるところがあり、
響きに透明感とか、ここでというところで
もっと光り輝いてくるような、音色のメリハリがほしいのだが、
しかし勢いだけはすごくて、
圧倒するような力強さが、ひしひしと伝わってくる。
こういうところこそ、まさに大植英次の存在であると
いろいろ聞いているうちにわかってきたのだが、
今回もそんなことを考えていた。
まさにドイツのオーケストラという感じの太い響き、
そして骨格をがっしりと組み上げるような演奏で、
「ダフニスとクロエ」など、えっ?という感じの
フランス的要素の欠落が甚だしいのだが、
大植英次がこういった作品を次々と取り上げているからこそ、
レパートリーの幅が広がり、聴衆を獲得し、
オーケストラへの評価とつながっているのだろう。
今後の課題とはいわずに
課題に取り組んでいるところを聞くべきである。

2003年9月25日の公演。
ベートーヴェンの「アテネの廃墟」序曲にはじまり、
ポール・メイエの独奏で
前半はモーツァルトのクラリネット協奏曲である。
こういう作品だと、すごくいい!本当に素晴らしい。
手堅く決めて、正攻法で作品の魅力を伝えてもらった。
モーツァルトが美しい響きで、この軽やかさにも少し驚いた。
ポール・メイエに引っ張られた部分が大きいのだろうか?
いや、オーケストラものびのびと優雅な響きを奏でている。
できるではないか!この快活さである!

後半はベルリオーズの「幻想交響曲」。
この演奏会はいい。「幻想」も最高だ!
また骨太で、勢いで突っ走るのかと思ったら、そうではなかった。
弱音も効いているし、表現の幅が格段に大きくて、
歌わせ方もしなやかに弾力ある音楽作りである。
幻想交響曲にもっと色彩を求める人もいるだろうが、
私はこのぐらいでもよくって、むしろそれで
シンフォニックな傾向が強調されている気もするし、
堪能した。こういうライブはもっともっと聞きたい。
後半の盛り上がりも感動的だった。
さすが大植英次である。興奮させてくれる。

Bartok Radio MP3

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