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2005年10月13日 (木)

ロンドン交響楽団2004/2005

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチが指揮した
ショスタコーヴィチの交響曲第8番のライブ盤。
2004年11月3, 4日の録音。
おなじみのロンドン交響楽団自主制作盤である。

感動的な演奏だ。これはすごい。
静かに歌い上げるところ、じっくり聞かせるところ、
こんなにも深く感じ入ってしまった演奏はない。
それが悲しみなのか、嘆きなのか、苦悩の表現なのか、
そこに込められた深い思いは、
ロストロポーヴィチのこれまでの人生の上に成り立っており、
決して単純に語りつくせるものではないし、
伝わってくるメッセージは重く、
直接に心に響いてくるような演奏である。
私はこの第8番の交響曲が大好きで、
近年様々なオーケストラで取り上げられてもいるし、
いろいろと聞いてきているのだが、
しかし心情をストレートに表現するという点では、
これほどに壮絶な内容を語りかけてくる演奏も珍しい。
音量や激しさではないのである。
静けさの中にそれらが集約されており、
追い込まれているかのような心境が切々と歌われる。
ショスタコーヴィチを表現するということにおいて、
何が普通で常識的なのかというのは難しいが、
しかしここでの全体の印象は、ただならぬものがあり、
言葉では言い表しにくいロストロポーヴィチの深い心境を
音楽を通して、共有できたことが、
何よりもの感動体験であった。

LSO 0060

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