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2005年10月22日 (土)

バイロイト音楽祭2004

今日は引き続き「神々の黄昏」から第2幕を聞いている。
ニーベルングの指環のこれまでの印象と比べると
「神々の黄昏」第2幕はちょっと感じが違うのだが、
ここから後半は合唱が登場して、
特に第2幕では、結婚式を祝う合唱が大活躍するので、
大いに盛り上がって、すごい迫力である。
しかしリングの舞台というのは、
配役のひとりひとりに重要な言葉が託されており、
余分な脇役など一人もいなくて、
動きやひとつひとつの言葉に主導動機が絡んで、
緻密な構造で室内楽的な効果が圧倒的であり、
その辺が最大な魅力のようにも感じられるが、
その点では、ここでの第2幕は、合唱が騒いでいると
そこらの普通のオペラと変わらなくなってしまうような気もする
そんなことも最初の頃は思っていたのだが、
ブリュンヒルデの言葉に合唱が反応したり、
それにジークフリートが答えたり、
舞台の上で明確な関係性が成立しているのであれば、
かえってそこにも面白さが発見できそうで、
最近はすごく興味をもって聞くようになってきた。
まあ、あまり考えて聞かなくても
素直にいくなら、ここでの盛り上がりはたいへんに感動的だし。
第3幕はこれまた非常に透明感のある音楽で、
「ニーベルングの指環」を総括するような部分もあり、
俗っぽい部分も認めて、ここでの第2幕が、
物語の展開も音楽の盛り上がりでも
最高のピークが形成されているのかもしれない。

くどいけど、2004年のリングは素晴らしい!
音楽も(おそらく舞台も)物語が進行する上で
全く迷いなく、停滞なく、まっすぐに進んでいる。
テンポが速いというのではない。
どっしりと重厚だし、よく鳴っているし、
これは密度の高さだ!
2000年以降、ユルゲン・フリム演出による
このプロジェクトも5年目で、ここまで来た!
考えてみると本来はシノーポリの指揮だったので、
極めてユニークな展開になったとしてもおかしくなかったわけで、
しかし結果的には、アダム・フィッシャーの登場で危機を乗り越え、
終わってみれば、誰もが納得の充実の極みとなって、
それは第2幕が終わった瞬間におこる
会場からの心のこもった拍手にも示されている。
あとは残すところ、ついに「神々の黄昏」第3幕だけだ。

CDR169/170/171/172

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