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2005年10月 6日 (木)

レヴァイン&ミュンヘンフィル

タワーレコードでOEHMSのセールをやっており、
ジェームズ・レヴァイン指揮ミュンヘンフィルの
演奏会ライブのシリーズも半額で売っていて、
欲しいと思いながら何となく今まで後回しにしていたものを
今がチャンスとばかりに買ってきた。
その中から演奏会形式による「ジークフリート」の第3幕。

レヴァインの指環は、メトロポリタン歌劇場との録音(DG)、
そしてその後も90年代後半にバイロイト音楽祭でも指揮していたし、
おなじみの存在だが、今回はミュンヘンフィルということで、
ライブというのがいいし、興味ひかれた。
録音は鮮明で十分に満足の完成度だが、
ちょっとオーケストラの響きが薄っぺらで軽く、残念である。
さらにはオーケストラとのバランスで、独唱が遠い。
この音響環境が、楽劇ではない、「演奏会形式」ということだろうか。
レヴァインの指揮が、予想以上にきびきびとしていて、これも驚き。
かなり細やかにいろいろな変化をつけつつ、動き回っている。
テンポも速くて、レヴァインのワーグナーとしては意外な展開。
というのは、第2場までのジークフリートが旅してくる部分で、
第3場に入り、岩山の場面にたどり着くと、
これがいつもの雄大な感じとも違って、精妙に響きを扱って、
この演奏は、かなり先入観と離れて、聞く価値がある。
速い部分のメリハリをきかせている箇所と
後半のじっくり丁寧に音楽を運んでいく展開とで、
その大きな落差や表現の幅、広がりは、
以前の演奏に比べ、より研きがかかっているのかもしれない。
というのも、レヴァインは、メトロポリタン歌劇場で
数え切れないぐらいに指環を上演しているであろうし、
バイロイトでも5年間を担当して、
世界中でも、現在最も指環を知り抜いている指揮者の一人である。
どちらかというと、ミュンヘンフィルの方が、
通常と違うことに取り組んでいるわけで、挑戦なわけだが、
ここに存在する表現の点では、完全にレヴァインに聞かされてしまう。
後半に行けば行くほど、本当に美しい響きになって、
オーケストラの集中力もどんどん上がっていったようだ。
このへんは最高に素晴らしい。

OEHMS OC 508

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