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2005年11月18日 (金)

ザルツブルク音楽祭1995

今ではお馴染みの「プロジェクト・ポリーニ」が、
はじめて行われたのがザルツブルク音楽祭1995。
全5夜のシリーズから第4夜の録音が残されている。
1995年8月25日、モーツァルテウム大ホール。
これは以前にカセットテープからMDに移してあったものを
今回パソコンにデジタル入力してCD-Rに焼きなおした。

ここではシューベルトの合唱曲(アーノルド・シェーンベルク合唱団)や
歌曲(マルヤナ・リポヴシェクやミヒャエル・シャーデ)
もちろんピアノ伴奏をポリーニが担当し、
とにかく美しい演奏で深く奥行きの感じられる世界である。
ここで取り上げられた作品がほぼ同じ形で、
ポリーニ・プロジェクト2002東京(第4夜)でも演奏されて、
私はこのザルツブルクでの演奏を聞きこんでいたので、
東京でも特に選んで聞きに行った。
伴奏するポリーニ、歌手や合唱団とコラヴォレートするポリーニ
こうした演奏に出会えるのはたいへんに少ないことでもあり、
しかしポリーニはいつもと変わらず
絶妙のピアノを聞かせてくれて感動的である。
実際に紀尾井ホールで聞いてきたすぐ後に
この録音を聞きなおしたときには、
さすがに実演の感動には負けてしまって、
「今の方が(2002年の演奏の方が)全然いい!」って思ってしまったが、
時間もたって、この録音を聞いてみると
やはり本当に素晴らしく、貴重な記録だと思う。

前半のシューベルトに対して、後半は新ウィーン楽派とブーレーズ。
シェーンベルクの無伴奏合唱の後、
ベルクのクラリネットとピアノのための4つの小品を
アラン・ダミアンとポリーニが演奏。
これまた最高に感動的だ。
ポリーニの深い音色、立体的な響きに聞き入ってしまう。
そしてアラン・ダミアンの演奏が続き、
ブーレーズの「二重の影の対話」。
これらの作品は、今回の来日で
ポリーニ・プロジェクトⅡで取り上げられた。

ポリーニはこれらの作品を
ザルツブルク、ニューヨーク、ローマ、東京、
次はウィーンのようだが、熱心に取り上げているし、
時代を超えて様々な作品を
このような多様なアーティストたちと共に
今度はレコードにおいて
「プロジェクト・ポリーニ」を企画してもらえないかと
ずっと願っているのだが、いつの日か実現しないのだろうか?
知られていない作品も多いが、素晴らしい音楽と演奏である。

CDR178/179

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