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2005年11月 1日 (火)

ポリーニのシンポジウム

今日はポリーニのシンポジウム
「ノーノを語る」に行ってきた。
会場は東京オペラシティコンサートホールである。

たいへん興味深い内容だった。
というのは、最近の私は、
ずいぶん現代音楽から遠ざかってしまっていて
そのことを実感し、久しぶりにいい刺激だったのである。
ブーレーズ、シュトックハウゼン、
そして今日のテーマでもある作曲家ルイジ・ノーノ。
学生だったころは、熱心にいろいろな現代作品を聞いて、
ノーノの作品も主なものはいくつかCDを持っているが、
それらで知ってはいるので、昔の記憶がずいぶん役立った。
というより、今日の話はすごく面白かった。
考えてみると、正直な話、ノーノの作品は
10年ぐらい聞いていないかもしれない。
クレーメルの演奏によるノーノの晩年の作品など、
かなり難解であった。今聞いたらどうだろう?
久しぶりに聞いてみたくなった。

ノーノの作品で音響技術を数多く手がけてきた
アンドレ・リヒャルト氏が「プロメテオ」について語ってくれ、
建築家レンゾ・ピアノが提案した空間の話があったが、
これについては、私の場合、建築の知識として、
一応知ってはいたし、今日の説明でいろいろ思い出して、
たいへん面白かった。
また磯崎新の設計によるルイジ・ノーノの墓も知っていたが、
ここでその話題に出会えるなんて、ちょっとうれしい。

後半はルイジ・ノーノに関するインタビューを中心とした
「海の航跡」というドキュメンタリーフィルムの上映だった。
アバドとポリーニが登場し、素晴らしい内容と美しい映像だった。
興味深い内容ばかりだったが、マーラーの作品について、
「巨人」の第1楽章冒頭の響きが、ノーノのお気に入りだったそうで、
「この世で最初の音が発見されたばかりのような要素が含まれている」
だそうである。その通りである。
そしてアバドのマーラーへの執着ぶりは知ってのとおりだが、
なんとそれをノーノと共有していたそうなのである。
これは驚きであり、面白かった!

このように話題はいろいろあり、書き出すときりがないが、
今日はもう遅くなってしまったので、この辺で。

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