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2005年12月30日 (金)

バイロイト音楽祭2005

今日でバイロイトの放送は最終回であり、
いよいよ「パルジファル」である。
ブーレーズがバイロイトに登場するのも
今年で最後であり、注目の公演である。
クリストフ・シュリンゲンジーフの演出だが、
今年もまた激しいブーイングを浴びて、
音だけ聞いていても、なかなかのスキャンダルだ。

ブーレーズの指揮は、昨年以上に主張がはっきりと
力強い音と前進する推進力で統率していたが、
きっと昨年の演奏と比べると特別変えているところはないのに
(ブーレーズはそういう指揮者である)
しかしいま今年の演奏を聞いて、より素晴らしく感じられるという
それはやはり演奏の魅力であり、ブーレーズの存在であると思う。
第3幕の後半でどんどんテンポを上げて、
流れるように音楽を完成させていくあたりは、
ブーレーズならではであり、今年も独特であった。

今後詳しく音楽を聞く前に、あえてここで
客観的なデータとして演奏時間を比較すると
テンポは昨年よりも速くなっているようだ。
2004年: 94分+61分+67分=約222分
2005年: 92分+59分+65分=約216分
おおよその数字だが、各幕で2分ずつ短い。
これらの前の最も新しい公演で
2001年のティーレマン指揮の演奏が、
たしか250分ぐらいだったと記憶している。
その前年2000年のエッシェンバッハ指揮の公演は放送されず、
詳しくはわからないのだが、かなりのスローテンポだったようで、
参考にハンブルクNDR交響楽団の2004年4月2日の演奏会で
第3幕(演奏会形式)の演奏時間を見ると約80分である。
ブーレーズはエッシェンバッハよりも15分早い!
バイロイトの記録の中ではっきり時間が出ているもので
おそらく最も長いと考えられるのが、
1986年のジェームズ・レヴァイン指揮の278分である。
ブーレーズの方がレヴァインよりも62分早い!
先日の真峰紀一郎さんのお話の中でも
「ブーレーズはエッシェンバッハより1時間早く終わります」
といっておられた。
ちょっと面白かったので、書いておくことにした。

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