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2005年12月14日 (水)

構造設計の偽造事件 6

今日は朝から国会の国土交通委員会証人喚問だった。
「構造強度偽装問題」である。
建築に携わる者として、たいへん興味があったので、
その成り行きを見届けずにはいられず、ずっと見てしまった。
しかし衝撃的な展開があったわけでもないし、
新事実が発覚したわけでもなく、そして残念ながら
今回もすべての真実が究明されたわけでもないように思われる。

とはいえ午前の質疑で姉歯元建築士がついに公の場に姿を現し、
自らの口から多くが語られたということは大きな進展といえるだろう。
内容的には特別なことはないように思われるが、
実際に偽造を行った本人により事実確認が行われたということだと思う。
姉歯元建築士についてはすでに覚悟を決めて、
真実が語られていると信じたいが、事実解明はまだこれがはじまりであり、
しかしながら、姉歯元建築士が実際の現場において接点をもっているのは、
工事担当者レベルの話であり、本当の意味での背後関係は、
そこからは真実が出てこないのかもしれない。

午後の質疑では、ますます建築的な内容での事実究明からは遠ざかり、
その内容は耳をふさぎたくなるようなものだったのだが、
真実と偽証の間での微妙なニュアンスを多用して、
結局は二時間に及ぶ質疑を切り抜けてしまうという
人間の執念というか、ひたすらの忍耐というか、
恐ろしいものを見せられたような気がした。
木村建設の木村社長の途中からの
「聞こえない」「理解できない」という
ついには逃げ出してしまっているのに対して
それを追い詰めることのできないむなしさ。
木村建設東京支店元支店長についても、
偽証にならないギリギリの線での答弁をひたすら繰り返し、
ついには逃げ切ってしまったようにも思われる。

さらに驚きが最後の内河所長(総合経営研究所)への質疑であった。
業界ではカリスマだそうで、昭和8年生まれという高齢にもかかわらず、
現在も自ら陣頭指揮をとり、凄まじい人のようである。
とにかく弁が立つ。自分から出向いて説得し、
交渉、契約を成立させるそうである。
今日の証人喚問質疑でも、ああ言えば、こう言う、
何でも答えられる話術があり、頭もフル回転しているようだった。
しかし後半、さすがに疲れも見えはじめたのか、
民主党の馬渕澄夫議員の追及も見事で、
少しずつ崩れていっているようにも見受けられた。
しかし結果的には時間切れであり、追い詰めるにはいたらず、
逃げられてしまったようにも思われるが、
今後新たな追及はどういう展開があるのだろうか?
気になるところである。

今回の質疑では、マンションの話題からかなり遠ざかってしまった。
住民の間では、ますますの不安や怒りが募っていると思う。
マンション関連についても今後関係者の質疑が行われると思うが、
やはりそちらからも事実究明が行われないことには、
国民もまた怒りが治まらない。

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