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2005年12月 4日 (日)

NHK音楽祭2004

マリス・ヤンソンスの指揮による
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。
2004年11月12日、NHKホールでの公演である。
2004年のNHK音楽祭で
みなさんいろいろ好みもあると思うが、
私の本命は、やはりマリス・ヤンソンスであった。
ずっとファンなのもので。
前半「ペトルーシュカ」は、同じ時期のアムステルダムでのライブが、
最近SACDで発売されたばかりだが(聞いたばかりである)、
こちらも最高に素晴らしい!
少し前のオスロフィルとの録音を出して比較してみるのも面白そうだが、
しかしこの深みがあって、細部までじっくり丁寧に描きこんで、
この全体に充実した幸福感に満たされている演奏を聞いてしまうと、
やはり現在のヤンソンスはちょっと違うぞ!と
圧倒的存在感にますます引き込まれてしまうのだ。
続いて後半のチャイコフスキー「悲愴」でも
ヤンソンスは感情に流されてしまうことはないし、
基本的にはいつも客観的で
スタイリッシュな造型感覚はここでも明確であり、
特別なことは何一つなく、自然な感覚、それが当然ともいうべき展開、
まっすぐ音楽に立ち向かっているということに尽きるのだが、
この深く心を動かされるのはなぜなのだろう?
バイエルン、アムステルダム、そしてウィーン、ベルリンと
世界中から現在最も必要とされている指揮者がヤンソンスだが、
その辺に理由があるのだろう。
ヤンソンスはそれができてしまうのである。

ウィーンフィル、ベルリンフィルに登場したヤンソンスは別格として、
私はバイエルン放送交響楽団とのコンビが最高だと思っているのだが、
もう一方のロイヤル・コンセルトヘボウも
ヤンソンスの登場でずいぶんよくなったと思う。
ロイヤル・コンセルトヘボウはもちろん世界でも超一流である。
その音色に独特な特長があって、
それが人気の秘訣でもあり、だけど私はそれほど好みではなく、
しかしヤンソンスの指揮で聞いて、その音色はもちろんこれまでどおりだし、
ヤンソンスが引き締めるところは締めて、あの見事なバランス感覚ゆえに、
集中力があって、音楽に強い平衡感が生み出された。
これからのロイヤル・コンセルトヘボウは聞かなければならない。 

CDR183/184

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