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2005年12月10日 (土)

NHK音楽祭2004

昨年のNHK音楽祭を順番に振り返ってきたが、
これでいよいよ最後の公演となり、
ズデネック・マカール指揮チェコフィルによる演奏会である。
前半にスメタナの「わが祖国」からブラニークが演奏され、
ベートーヴェンの第九の前の一曲としては、珍しい選曲だ。
チェコ人の主席指揮者を迎えたチェコフィルならではという作品。
このブラニークだけを取り出して聞くというのがはじめてなので、
この印象を言葉にするのは難しいが、
それより何より、正直な気持ちとして、
やはり「わが祖国」は全曲を通して聞きたく、
マカールとチェコフィルなら、なおさらそうなるわけで、
しかしこのようにすでに聞く機会もあるということは、
きっと近くレコーディングということになるに違いないと期待している。
以前から待っているのだけれど。

マカールとチェコフィルはたいへん注目している存在で、
今回ベートーヴェンの第九が聞けるとなれば、
それはそれは楽しみにしていたのだが、
この録音を聞く限り、まあそれほどでもなく、普通の第九である。
というのもマカールの指揮は、いつもながら極めて誠実で、
特別に個性的な主張をするというよりは、
職人的に淡々とベートーヴェンの音楽を築き上げていき、
驚きとか新鮮さとか、そういうタイプの演奏ではない。
もちろんそれはわかっていて、そんなものは望んでいないのだが、
しかし第九を聞いて、どう聞いても非常に充実した演奏で
チェコフィルによる立派な響きを堪能して、
しかし心にグッと来るもの、ずしりと響いてくるものがないのは、
ちょっと残念であり、何かが足りないのだろう。
マカールとチェコフィルの実力やその魅力が
ここで最大に発揮されているとは思わない。
日本の主催者のリクエストに応えて、
第九はすでによく知っている作品であり、
それをここで演奏したということなのだろう。

と書いてしまったので、一応調べてみたのだが、
やはりマカールとチェコフィルが、ここ数年で、
プラハで第九を演奏しているという記録はない。
(すべての情報をつかんでいる訳ではないが…)
やはりこの第九が彼らの最高の演奏ということではなさそうである。
今シーズン(2005/2006)のチェコフィルのプログラムを見ると
マカールの指揮によるベートーヴェンの交響曲は、
10月に第4番、そして1月に第3番が予定されている。
順番に交響曲を取り上げていき、それらの成果を積み上げて、
いずれまた「第九」ということになると思う。

CDR185/186

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