« ツィメルマンのブラームス | トップページ | オトマール・スウィトナー 4 »

2006年1月29日 (日)

ベルリンフィル2001/2002

ニコラウス・アルノンクールの指揮で
オール・ドヴォルザークのプログラムである。
2002年1月10日 ベルリンのフィルハーモニー
素晴らしい演奏会。なかなかマニアックな内容。
前半が交響詩「水の精」にはじまり、
トーマス・ツェートマイアがソロを務めるヴァイオリン協奏曲。
そして後半が有名な交響曲第8番。

交響曲だと、私でもさすがによく知り尽くしているので、
アルノンクールのユニークな解釈が面白いが、
でも昔ならば、結構ビックリしていただろうけど、
いまではアルノンクールのこともよく知っているので、
驚くどころか、斬新な解釈が不思議なほど普通に聞けてしまうので、
自分でもそちらの方が驚きである。
ドヴォルザークでも、アルノンクールが指揮すると、
チェコ風な香りはほとんど感じられなくて、しかしだからといって、
ドヴォルザークの美しい音楽が聞けないのかというと、そんなことはなく、
むしろドヴォルザークによって生み出された
音楽のそのままの美しさ、飾り気のない、濁りのない自然な響きで
たいへんに素晴らしい演奏なのである。
でもどうなのだろう?結構好き嫌いはわかれてしまうのだろうか?
辛口の解釈だとは思うし、とにかくハキハキと切れがよくて、
風景もないし、色彩も消しているし、
そう、モノトーンなドヴォルザークって、アルノンクールならではなのか、
いわゆる情緒があって、風景画のようなドヴォルザークを好きな人には、
本当に辛口でドライな印象かもしれない。
なんだか、ビールの感想のようだが、「スーパー・ドライ」である。
でも私はかなり好き。アルノンクールのロマン派はいい。
そしてベルリンフィルのこの響きもいい。
ぐいぐいと押してくる感じは、ベルリンフィルの毎度の凄さであり、力強い。
そういえば、この演奏会って、ラトルが音楽監督に就任する前だけれど、
現在と少し違っているのだろうか?変わってきているのだろうか?
でも何となく、この演奏の印象、あくまでも印象だが、
アバドが指揮したときのベルリンフィルの響きに近い気もする。
近年のアバドの音もかなりドライで鋭さを感じるけど、
アルノンクールもリズム感とか、アクセントを強調して、
音楽に角をはっきりさせるので、そういう点では
ラトルよりもアバド寄りなのかもしれない。

CDR 196/197

TBS「情熱大陸」を見てきた。
ベルリンフィルの主席ヴィオラ奏者
清水直子のドキュメンタリー。
面白かった。いい番組だ!(ビデオをとればよかった…)
ちょうどその前にベルリンフィルの演奏を聞いていたので、
それもよかった。ベルリンフィルはやはり素晴らしい。
ジルヴェスター・コンサートのリハーサルや本番の映像もあり、
今回はラトルが登場で、モーツァルトだけれど、ラトルもいいなあ。
世界最高の指揮者と世界最高のオーケストラ。
スーパー・プレイヤーたちである。
素晴らしい音楽と共に彼らの姿がまた、我々に感動を与えてくれる。

|

« ツィメルマンのブラームス | トップページ | オトマール・スウィトナー 4 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/8406268

この記事へのトラックバック一覧です: ベルリンフィル2001/2002:

« ツィメルマンのブラームス | トップページ | オトマール・スウィトナー 4 »