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2006年1月13日 (金)

ウィーン芸術週間2001

ニコラウス・アルノンクールがウィーンフィルを指揮した演奏会。
2001年6月17日 ウィーンのコンツェルトハウス大ホールである。
この演奏会は、当時、ウィーンフィルのシーズンプログラムを見ていて、
非常に興味があって、放送されたときは期待で夢中になって聞いたのだが、
いま改めて聞いても面白く、その辺はさすがにアルノンクールである。
前半がベートーヴェンの「田園」、後半がドヴォルザーク「新世界から」という
なんとも魅力的なプログラムだが、
最初聞くとやはりそのユニークさに驚かされるけれど、
何度か聞いているうちに次第に印象は変わってきて、
非常に丁寧にアルノンクールは細かな指示を出して、
ウィーンフィルもそれにひとつひとつ応えて、
まるで室内楽のような演奏をしているのに驚かされる。
特に「田園」など、細部へのこだわり、創りこみは緻密を極め、
描写的な表現では、妙に田舎くさい部分もあって、
鳥のさえずりや風景に溶け込んだ音など、
これらは主に管楽器の扱い方かもしれないが、
そうしたところはリアルで楽しめる。
ドヴォルザークになるとさすがにスケールも大きくなり、迫力もあるが、
やはりアルノンクールの表現は、繊細であり、
各楽器のバランスが明瞭で、響きはいつも透明感にあふれている。
田舎っぽい「田園」に対して「新世界から」では、
都会の感覚をスタイリッシュに表現したのかもしれない。
前半後半での作品のコントラストもいいし、
それと同時に音楽そのものの色合いというか、
描写的にいえば、音楽が創り出す風景というか、
なんと素晴らしいプログラムであろう。
アルノンクールのこういう取り組み方って好きだ。

CDR192/193

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