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2006年1月 7日 (土)

構造設計の偽造事件 8

久しぶりにこの話題である。
といって、新たな展開や話題があるわけではない。
むしろ新年を迎えて、「構造強度偽装問題」については、
新聞にちょっとだけ記事が載っている程度、
テレビにおいてはすっかり忘れられてしまったかの印象である。
NHKのニュースでも、新たな偽装物件が発覚するたびに
あれだけ毎日ニュースになっていたのに、
今ではもう過去の話なのか?
さすがに年末・年始のムードでかき消されてしまったのか、
しかしこうなることは最初からわかっていたこと。
年末に民主党の議員たちが、
「マンション・ルート」についても解明しなくてはならないと
なんとしても年内にもう一度証人喚問(参考人質疑)を行うんだと
大騒ぎしていたが、それは単なるパフォーマンスにすぎなかったのか?
数の上で自民党にはかなわないと
はじめからあきらめムードも漂っていたような気もする。
全国のマンションで補償問題がおきたなら、
国は崩壊しかねないと、この話題、葬り去られたのか?
1月中旬にヒューザーの小嶋社長の参考人質疑が予定されているが、
それでは遅すぎるというのはみなさんお感じのこと。

私も施工(工事)関係の方々から、雑談の範囲ではあるけれど、
いろいろな話を聞いているが、
以前ここでも書いたが、マンション開発会社(不動産関係)とは
全く接点を持たずにこれまで来ているので、
今回はじめてわかったことも多いのだが、
知っている人に言わせれば、
「(ある意味)こんなの当たり前」
「先生、もっとアウト・ローを知らないと!」って
笑われてしまった。これ本当の話。
鉄筋が少なかったり、柱が細かったり、
(職人たちは)気づいていて、なんでそれで造るの?って
一般の方は思われるでしょう。
「だって、上の指示で、その上の人に仕事もらっているんですから、
仕事もらえなくなったら、明日からどう生活するんですか?」って
造った人は「マンションなんて、自分なら住みたくないね(苦笑)」
ということなのである。
もちろん日本中のマンションがそうではない(と願いたいです)が、
しかしこれから買おうとしている方々は、
やはり売っている人をよく見た方がいいのではないかと思うけど…。
買う前に建築士が立ち会うという方法もあるが、
建ってしまったら、基本的には「仕上げ」の話であり、
肝心な躯体(構造)は見ることができないのです。
鉄筋が少ないのか?シャブコンなのか?
その辺はすべて「仕上げ」で証拠隠滅ということです。
だから我々がやっているような
適切な建築士による「工事監理」が重要なのです。
しかしどうもこの考え方が伝わらない。
(建築主で)これを省こうとする人さえいるけれど、
それは「手抜き工事をやってください」といわんばかり。
みなさん、ここのところ、よく考えてください。

この問題、今後どうなるのでしょうか?
人の噂も75日というが、熱しやすく、すぐ忘れる日本人。
これまでの報道で「構造偽装問題」が発覚したのは、
10月下旬ということがいわれているが、
まもなく75日となろう。
最初の頃は日本中が「こんなことは許されない」と
住民の方たち(被害者)へ励ましや応援、
救ってあげたいという気持ちで満たされていたが、
今はどうだろう?関係なく済んだ人はそれでよしであり、
結局は「騙される人が悪い」ということになりかねない。
騙した者勝ち、騙した方が得なのか?
悲しいこと、そういう社会なのである。
これでいいのだろうか?

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