« 構造設計の偽造事件 9 | トップページ | 構造設計の偽造事件 10 »

2006年1月18日 (水)

ラトルの「英雄の生涯」

最近入荷したラトルの新譜2種類から
今日はR.シュトラウスの「英雄の生涯」「町人貴族」である。
「英雄の生涯」だが、これも私が持っているラトルの録音で
今回のが3種類目となる。
最初に聞いたのはウィーンフィル2002/2003のシーズン
第3回定期演奏会のFM生中継で
2003年1月12日の演奏会であった。
同じ時期にベルリンフィルの定期演奏会でも
ラトルは指揮しているが、そちらは放送されていない。
そのかわりベルリンフィルとの演奏ということでは、
同じ年の夏、プロムス2003における2003年9月1日の公演
ロンドンのロイヤル・アルバートホールで収録された録音が放送された。
それから2年になるが、今回のCDは、
2005年9月23-25日のベルリンでのライブ録音である。

この「英雄の生涯」は素晴らしい。
文句なし圧倒的な充実度。感動に包まれた。
ラトルにしては、いろいろ仕掛けるよりも
真正面からぶつかっていって、それがまた感動を呼ぶ。
ベルリンフィルの演奏は間違いなく極致に達しているが、
この音で聞かされるとやはり、もうとにかくすごい。
そしてこれはラトルならではのいいところだが、
多少ゆったりめにして、さらに音をたっぷりと鳴らし、
豊潤な響きというか、幸福の音色である。
よく音楽をワインとかに例える人がいそうだが、
そういうことって、私は得意ではないのだが、
でも何となく、この感動はそういう表現の方がピッタリな気もする。
これは本当に深みがあって、濃厚な味わいであり、
味わえば味わうほど、時間をかけて全体にそれが広がるというか、
熟成した「赤」だろう、これは。うん、間違いない。
私は自分でいうのもなんだが、
「英雄の生涯」は特に好きで、ずっと聞き続けていて、
ハイティンク、ドホナーニ、プレヴィン、バレンボイム、
メータはロサンゼルスフィルとベルリンフィルの2種類があり、
ティーレマン、ヤンソンス、ビシュコフ、アシュケナージ、ジンマン、
ブロムシュテットもサンフランシスコとドレスデンで2種類である。
カラヤン、ショルティ、チェリビダッケ、ケンペ、バルビローリ、
ベームに関しては、ウィーンとドレスデンそれにバイエルン放送と3種類、
それにこれは究極だろうが、クライバーのウィーンフィル(ライブ)、
結構聞いているほうである。
今回のラトルは、それらの中にあっても、かなりの決定盤である。
またひとつお気に入りのディスクができた。

EMI 3 39339 2

「サイモン・ラトル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« 構造設計の偽造事件 9 | トップページ | 構造設計の偽造事件 10 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/8226820

この記事へのトラックバック一覧です: ラトルの「英雄の生涯」:

« 構造設計の偽造事件 9 | トップページ | 構造設計の偽造事件 10 »