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2006年2月 1日 (水)

セルジュ・チェリビダッケ 2

ブルックナーに行く前にベートーヴェンを。
交響曲第6番「田園」とレオノーレ序曲第3番の一枚。
チェリビダッケのベートーヴェンを
最近では少しも遅いと感じないのだから、
私もずいぶん変わったものである。
といって、クライバーやギーレン、ノリントン、ジンマン、…、
快速系のベートーヴェンも大好きなのだが。
別に何でもいいというわけではないのだけれど。
しかしチェリビダッケのゆったりとしたテンポで
それぞれの楽器が何と豊かな音色を響かせていることか!
「ここはこう響くべきである」という指揮者の絶対的な支配下にあって、
各楽器の響きの徹底したコントロールは驚異的であり、
遅いから見通しがいいという、単にそれだけではない、
非常にリアルな音の質感というか、美しいものもザラザラしたものも
あらゆることがチェリビダッケの強い意思のもと伝えられるのである。
今回も非常に時間がかかっている演奏だが、
こういう展開だと、音楽を解体して、
音のひとつひとつを問い直してしまうような、そういう演奏もあるのだが、
チェリビダッケは決してそういうのではない、
音楽の流れも失われないし、音の連なりが常に有機的で、
だからこそ、ここでの「田園」は美しく、
心のこもった音楽に感じられるのである。
そしてレオノーレ序曲第3番も最高!
どうも私はレオノーレ序曲で素晴らしい演奏と出会うと
いつもカール・ベームの演奏を思い出してしまうのだが、
今日もまた、そして今日は、迫力のベームではない、
晩年のゆったりとしたカール・ベームのことが思い出されたのである。

EMI 5 56840 2

「セルジュ・チェリビダッケ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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