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2006年3月24日 (金)

第1477回N響定期公演

2002年12月のN響定期公演から
12月18日サントリーホールにおける
シャルル・デュトワ指揮の演奏会。
残っている録音は、スティーブン・ハフの独奏による
モーツァルトのピアノ協奏曲 イ長調 K.488
そしてフランクの交響曲 ニ短調である。

デュトワ&N響の演奏って、いろいろと録音してあるが、
その中でもこの演奏会は特に素晴らしいと思う。
というのは、特にフランクである。
ここでのフランクは最高である!
フランクの交響曲はもちろん名曲であり、
あらゆる交響曲の中でも非常に重要な作品だとは思うが、
私にとっては、何というか、濃いというか、重いというか、
あまり頻繁には聞きたくないし、はっきりいってそれほど聞かない。
しかしここでのデュトワの指揮、
フランクをこういうふうに聞かせてしまうなんて!
デュトワならではのシャープな感覚、
バランスがとれて、不思議なぐらいに透明な響き、
フランクの交響曲がこんなに鮮やかに、
目の覚めるようなというのはまさにこのことだ。
テンポも速く、メリハリも効いて、だるくならない。
さすがデュトワ!やっぱりデュトワの存在は欠かせない。
現在はN響名誉音楽監督となっているが、
来月(4月)はデュトワが来日である。
シベリウスやシマノフスキもあるし楽しみだ。
そして得意のベルリオーズは「ファウストの劫罰」である。

前半のモーツァルトもたいへんによくて、
スティーブン・ハフはもっともっと聞いてみたい注目のピアニストだが、
第1楽章のカデンツァでは、通常のモーツァルト作ではない、
より現代的な響きのカデンツァを弾いている。
これが誰の作だったか?自作のカデンツァだったか?
ちょっと忘れてしまったが、これもたいへん魅力的である。
しかしこのイ長調の協奏曲K.488で
作曲者自身のカデンツァを弾かないというのは、
かなり異例のことでもあり、挑戦であって、
そしてそれを聞くのはまた何とも違和感が漂うのだけど、
でもこういうのは、私は積極的に受け入れたいし、大歓迎だ!
きっと、モーツァルト自身だって、喜んでいるはず。
他の例としては、ブゾーニのカデンツァを弾いた
ホロヴィッツの晩年の演奏が、やはり忘れられない。

CDR212

「シャルル・デュトワ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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