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2006年3月28日 (火)

第1510回N響定期公演

第1510回と第1513回のN響定期公演から聞いている。
第1510回はハインツ・ワルベルクの指揮で、
ニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
そしてワーグナーの「タンホイザー」序曲。
第1513回はスタニスラフ・スクロヴァチェフスキで、
ベートーヴェンの交響曲第5番。
スクロヴァチェフスキについては、
これまでにも何度か取り上げているので、
今回は主にワルベルクについて、ということにしよう。

ハインツ・ワルベルクといえば、
N響への登場は非常に多く、お馴染みの存在である。
しかしそのある意味「当たり前感」がよくなくて、
新鮮味に欠ける部分も少なからずあったのだが、
つい私などはあまり注目せずにきて、
しかしこの2004年のワルベルク80歳を記念する来日の後、
残念ながら亡くなってしまい、これが最後の公演となったが、
いまさらながら後悔しても、もう遅いのである。
後悔するほど、このときの演奏は素晴らしい。
巨匠ではあるから、かなりゆったりとした
丸みを帯びた大らかな響きだけど、
しかしその余裕のある音楽の展開の中に
実に遊びがあって、それが時には優雅に美しく、
ここでのN響は何とも輝かしい音をさせている。
N響からこういう響きを引き出せるワルベルクの存在、
そして長年信頼の関係を築き上げてきた巨匠への敬意、
会場の聴衆も最高の親しみを込めて音楽を堪能し、
ここに存在する何もかもが、すべてプラスに作用しているような
そんな素晴らしい演奏会である。
こういう演奏を聞くともっとワルベルクを聞いておくべきだったと残念。
ここでの「タンホイザー」序曲が最後の指揮になったのか?
しかしその壮大なフィナーレは本当に感動的でぐっと来る。

スクロヴァチェフスキの「第5」がまたすごい。
ベートーヴェンはブルックナーと同様に最も人気が高いのだが、
これが驚きの若々しさ!どこからこんなエネルギーが!
スクロヴァチェフスキは現在最高齢の指揮者のひとりだが、
もしかしたらと調べてみたら、やはり!
実はスクロヴァチェフスキとワルベルクは同じ1923年の生まれだった。
今年の秋で83歳を迎えるということである。
この5月にもN響への来日が予定されている。
今回はブルックナーの交響曲第8番があり、楽しみではないか!

CDR213

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