« セルジュ・チェリビダッケ 7 | トップページ | 私が聞いた今年の名盤2006 »

2006年3月30日 (木)

落語のCD化

落語の話の前にちょっと最近のことを。
このブログに書くのは初めてだが、
最近インテリア・ブランドの設立に関わっていて、
私がするのは家具やプロダクトのデザイン、
といいつつ、実際のところは、
開発だけでなく、製造や商品発送まで、
製作に関する全般を見なければならないのだが、
それで今日、商品のアイデアを現実にする意味でも
工場に打ち合わせに行ってきたのだが、
私が考えていたことが、これが難しい。
というのは、製造を順調に運ばせるということと
私が望む品質の商品を製作した場合に
コスト面で通常の売れる金額に抑えられるのか?
などという問題、話をしてみると、
これは仕切りなおししなければいけないと
なかなか難しいのである。
今日はすっかり疲れてしまった。


ということで、疲れた心を癒してくれるのは、
志ん生さんの落語である。
ずいぶん前から準備できていた「文七元結」、
そして同じ一枚に並べるのは「鰍沢」である。
つい先日のラジオ深夜便「演芸特選」で
放送されたばかりの古今亭志ん生「鰍沢」である。
「文七元結」は私の最高のお気に入りだが、
今回のこの「鰍沢」もまたすごく高級である。
まずこの題名が難しい。
落語通の方は、よくご存知の有名な作品のようだが、
私のような初心者には、これがまず読めない!
「文七元結」は「ぶんしちもっとい」と読む。
そして「鰍沢」であるが、「かじかざわ」。
鰍沢というのは、山梨県の地名のようで、甲州街道の小仏峠の近く。
現在も中央道に小仏トンネルというのがあるが、その近くであろう。

「鰍沢」は難しい。どう聞けばいいのか?
信心をしていれば、どんな災難にも、何とかなるものである。
それとも一方で、欲に目がくらんだ者は、必ず報いを受けるということか。
旅人が雪で道に迷ってしまい、偶然見つけた家に身を寄せるが、
旅人が金を持っていることを知り、
欲に目がくらんだ元花魁(おいらん)のお熊が、
旅人にもてなす玉子酒に毒(痺れ薬)をいれて、
しかしそれを自分の旦那も知らずに飲んでしまって、
それで旦那は死んでしまうが、
旅人は必死に逃げて、毒消しの護符を飲んで、
「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、…」とお題目を唱えつつ、
鉄砲を担いで追いかけてくるお熊、
火縄銃の玉は旅人をかすめて、何とか逃げられたという、
笑い噺という感じではないし、人情噺という感じでもないし、
難しくて、高級で、いかにも通向けという印象である。
しかしこれが志ん生さんの話芸だと、それはもうすごい!
志ん生さんは最高である。落語家の名人はたくさんいるけれど、
といっても、私が聞いているのは、ほんの少しだが、
しかしそれにしてもやはり志ん生さんは最高だ!

|

« セルジュ・チェリビダッケ 7 | トップページ | 私が聞いた今年の名盤2006 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/9343437

この記事へのトラックバック一覧です: 落語のCD化:

« セルジュ・チェリビダッケ 7 | トップページ | 私が聞いた今年の名盤2006 »