エド・デ・ワールト
エド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィルハーモニーの
R.シュトラウス「ツァラトゥストラはこう語った」
「ドン・ファン」そして「ばらの騎士」組曲。
EXTONのSACDで凄まじい迫力による録音、
思わず、これ何だよ?というぐらい、
本当に鮮やかで迫ってくる驚異的音響に
ただただひたすら興奮である。
SACDで聞いているけれど、環境は2チャンネルなので、
基本的には右と左なのに、後ろから音が聞こえてきたり、
反射してくる音を感じたり、というような印象を受けるのだが、
とにかくこの音の広がりはすごい。
実演とレコードは全くの別物だとは思うのだけど、
その隔たりは限りなく縮められて、
あとは音楽の感動がその穴をきちっと埋めてくれるという
このCDからはコンサートの興奮がしっかり伝わってくるのである。
そういう意味ではレコード鑑賞の究極であり、理想であると思う。
エド・デ・ワールトが指揮するオランダ放送フィルハーモニーは、
非常に興味ある存在でもっといろいろ聞いてみたいと思うのだが、
残念ながらなかなかチャンスがなく、これが最後の録音だそうである。
このオーケストラの音に何か特別なものがあるとは感じないが、
しかしこれだけなんでもはっきり聞こえてしまって、
隠し事が一切できないEXTONの録音で、
ものすごい勢いで、スカッとした音が耳に飛び込んできて、
それだけでもこのオーケストラに夢中にさせられる特別なものがある。
特にR.シュトラウスの音楽だし、そこは実力の見せ所で、
明るい音はきらきらと輝いて、見事に決まった!
EXTON OVCL-00218
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