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2006年3月18日 (土)

ミヒャエル・ギーレン

ブラームスの交響曲第2番とハイドンの主題による変奏曲。
ギーレンと南西ドイツ放送交響楽団による
今回のブラームスの交響曲シリーズで
この第2番だけが2005年の録音なのだが、
最新の演奏なので、ますます期待は膨らんでしまう。
冒頭こそ非常に穏やかにはじまるので、
ギーレンにしては温厚路線をとっているのか?
巨匠の風格でさすがに近年はゆったりと音楽を楽しんでいるのか?
などとちょっと思い始めてしまったが、
それは全くの勘違い、全然違って、さすがにミヒャエル・ギーレン、
後半に行くにつれて、感動はどんどん深まり、
終楽章の迫力には圧倒されてしまった。
フィナーレの壮大さ、力強さには興奮する。
最高の演奏である。このブラームスはベストだ!
ギーレンは音の輪郭をはっきりさせて、
メロディーもくっきりと浮かび上がり、
それは多少強調しすぎなぐらいに、このやり方って、
ある程度アルノンクールなどの古楽主義に効果は似ていて、
現代音楽が得意のギーレンとしては、
全く逆の方向性がブラームスにおいて一致点を見るというのは、
非常に面白いのだけれど、まあ、今日のギーレンに
現代音楽のイメージを当てはめるというのも、もはや時代遅れか。
しかしどんな音もおろそかにせずにしっかり響かせるという、
通常のブラームスの演奏に比べて、
ある程度、弱音や音楽の静寂というものが存在しない
そうなるとどうなるか、例えば第1楽章などは、
音がより肯定的に、音楽も前向きにというふうに
非常に健康的な印象も受けるわけだけれど、
第2楽章などは、緻密で細やかな動きが美しく、
本当に素晴らしい演奏なのである。
ギーレンに現代音楽のイメージを見つけるという点では、
1996年録音のハイドンの主題による変奏曲のほうが、
かなり強烈でとことん辛口な音色はいかにもといった感じである。
でもこの演奏も私は好きであり、
できることなら、この10年前の時点での
交響曲第2番も聞かせてほしいのだが、
その録音って残っていないのだろうか?
とにかく最高に素晴らしいブラームスで、
興奮してしまった!
冷静さを欠いたブログで申し訳ないです。

Hanssler CD 93.135

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