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2006年4月19日 (水)

第1423回N響定期公演

シャルル・デュトワの指揮による
2000年12月のN響定期公演から
12月15日 NHKホールにおける第1423回定期公演。
私が持っている録音は、前半に演奏された
ヒンデミットの交響曲「画家マティス」と
そしてこの日のメイン、エルガーのエニグマ変奏曲である。
実は中プロとして、レオニダス・カヴァコスの独奏による
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が演奏されたのだが、
それは録音してなくて、正直なところ、
当時の私は、カヴァコスのことを知らなかったのだ。
たいへん残念で、今なら絶対に録音しているのに…。

ヒンデミットとエルガーというのは、不思議な組み合わせだけど、
しかしどちらの作品もデュトワならではという選曲であり、
この演奏会は、聞くと本当に素晴らしい。
ヒンデミットは、まさにデュトワならではで、
きちっとした響きのコントロールで、
デュトワ・サウンドを堪能する。最高だ。
そして後半のエルガーでも、エニグマ変奏曲は、
私の趣味からするとちょっと甘ったるいような気もする作品なのだが、
デュトワが指揮するとシャキっと決まって、
鋭く引き締まっているし、テキパキと各変奏が処理されて、
これならば、完全に私の好みの音楽になってしまう!
さすがにデュトワ。やっぱりデュトワ。
デュトワの音楽性だと、多少苦手意識がある音楽でも
知らぬうちに聞かされてしまうというのがあるのだが、
このエニグマ変奏曲のカッコよさといったらない。

ここでのヒンデミットもエルガーも
デュトワ&N響の最高の名演といいたいところだが、
でもこの両者の演奏は、私にとっては本当に好みなので、
聞くとどれもみなよく感じてしまって、
デュトワとN響のコンビはよかったなあと
いつ聞いても思ってしまうのである。
しかしあえていえば、やはりオーケストラが、
ひたすら指揮者によって制御されている感もあり、
当時はそれを喜んで聞いていたし、これは魅力でもあり、
しかしアシュケナージ時代を迎えた現在のN響からすると
多少自発性に欠けるのかなとそんなことも思ってしまう。
指揮者でずいぶん変わるなということだが、
しかし今月は、名誉音楽監督になったデュトワを迎えて、
今日(第1567回定期公演)のシベリウスもすごくよかったので、
やはりデュトワの存在は、N響には欠かせないと
私などは思うのである。この辺は好みではあると思うけど。

CDR220

「シャルル・デュトワ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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