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2006年4月26日 (水)

第1425回N響定期公演

ここのところ2000年から2001年ぐらいの
N響の定期公演を熱心に聞いてきたのだが、
レナード・スラトキン、エフゲニ・スヴェトラーノフ、
エマニュエル・クリヴィヌ、そしてシャルル・デュトワ、
なるべくいろいろな指揮者を聞きたいと思っていて、
今日は2001年1月の定期公演から準・メルクルである。
2001年1月17日 サントリーホールからの生中継で
バルトークのルーマニア民族舞曲と
メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」。
準・メルクルは、この2001年1月の3回の定期公演が、
1998年のN響デビュー以来の最初の登場であったと思うのだが、
その後は毎シーズンのように来日しており、
N響との関係はより深まって、現在では常連である。
当時はやはりデュトワの録音が多く残っているのだが、
他にもイヴァン・フィッシャー、エリアフ・インバル、
デーヴィット・ロバートソン、アシュケナージのN響デビューなど、
様々な指揮者によるN響の録音が残っており、
少しずつ聞いていきたいと思っている。

準・メルクルは、音楽に独特な大きさや広がりがあって、
ここでのメンデルスゾーンも最初に聞いた感じでは、
ゆったりとした足取りでしっかり歌いこんでいくような
そういう印象がまずすぐに思いついたのだが、
聞けば聞くほどに、非常に集中度の高い、
はっきりとした中心の存在している演奏で、
ロマンティックな色合いを追求した凡庸な演奏とは全く違う、
これは素晴らしいメンデルスゾーンなのである。
ロマンティックな演奏と比較したくなるというのも、
準・メルクルの歌わせ方は、
N響からたいへんに美しい音色を引き出しており、
まずそこにひきつけられるのだけれど、
決して表面的な音楽で終わらずに、
聞けば聞くほどにどんどん深みが増してくるような
そうしたところに準・メルクルの本格的なものが感じられるのである。
メンデルスゾーンのこの「スコットランド」という交響曲は、
表面的でただきれいなだけの演奏だと
その単調さにものすごく退屈するときがあるのだが、
ここでの準・メルクルは実に中身のある演奏で、
とにかく充実した時間に最高の満足感をおぼえた。

現在のN響はアシュケナージと時代を築いているが、
数年後のその先には、準・メルクルが中心にいるのではないかと
私は以前から期待しているのだが、
準・メルクルは、2007/2008のシーズンから
ファビオ・ルイージの後任として、ライプツィヒMDR交響楽団の
主席指揮者に就任することが決まっている。
ぜひ今後もN響の指揮者陣の中心的位置にいて欲しいと思うのだが。

CDR222

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