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2006年4月 5日 (水)

バイロイト音楽祭2005

Lohengrin2

バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第2幕の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

バイロイト音楽祭2005から
歌劇「ローエングリン」の第2幕を聞いている。
「ローエングリン」の第2幕は素晴らしい。
今回の演奏でも、ここでの第2幕は圧倒的に感動した。
「ローエングリン」は全体に合唱が活躍するという印象があるが、
この第2幕では、どちらかというと登場人物の細かいやり取りが多く、
私はそこにひかれているのかもしれない。
テルラムントとオルトルートのやりとり、そこにエルザが加わり、
緊張感のある展開、緻密な舞台が魅力である。
心を操ろうとしたり、心理面でのやり取りも多く、面白い。
この辺はある程度「ニーベルングの指環」に通ずる要素も
すでに見え始めているようで、
さらには、音楽は「パルジファル」第2幕にも
どこかイメージが似ていて、
というのは、このローエングリンは、
聖杯騎士パルジファルの息子であり、
ワーグナーも後の「パルジファル」の作曲の際に
「ローエングリン」との関係性を意識したのかもしれない。
「ローエングリン」の第2幕の前半で、オルトルートの魔法により、
領主ゴットフリート(エルザの弟)は白鳥に姿を変えられ、
ということが語られ、このオルトルートの存在というのは、
ちょうど「パルジファル」第2幕におけるクリングゾルに近いのである。
オルトルートは異教徒の魔法使いということだが、
パルジファルにとって、クリングゾルが異教徒の存在というのにも通ずる。
第2幕前半の魔術やら、心を操ってのこのオカルト的要素は、
「パルジファル」の第2幕にどこか似ている。
しかし「ローエングリン」が非常に若々しく、爽やかなのは、
その後、夜明け(第3場以降)とともに、音楽は明るく、勢いづいて、
暗から明への転換で心理面でも晴れるという
この辺が「パルジファル」と大きく違って、
「ローエングリン」の大きな特徴なのだと感じるのである。
多くの物語がここで語られる、そしてここでのはじまりが、
第3幕に大きな影響を及ぼし、全体を結論付けるという点で、
この第2幕は非常に重要で、内容も濃くて、やはり面白い。
そういう中で、音楽も極めて充実しているが、
ペーター・シュナイダーの指揮の冴えが、次第に本領を発揮して、
その素晴らしさがひしひしと伝わってくるのである。

CDR214/215/216

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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