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2006年4月 7日 (金)

バイロイト音楽祭2005

Lohengrin5

バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第3幕の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

バイロイト音楽祭2005の「ローエングリン」も
今日でいよいよ第3幕である。
ここまで来ると、もうとにかく感動的で充実感も極まった。
有名な第3幕への前奏曲から結婚行進曲へ。
第3幕の前奏曲は世界中のオーケストラが、
コンサートのアンコールなどで頻繁に演奏しているが、
しかし歌劇の全曲として、やはりバイロイトで演奏されると
独特の重みが感じられて、さすがに違って聞こえる。
それは先入観とか思い込みかもしれないが、
バイロイトにおける演奏というのは、それだけの力があって、
聞いているこちらも心動かされるのである。
ペーター・シュナイダーの指揮は、表面的なカッコよさとか、
スタイリッシュに決めるとか、そういう部分はそれほど求めないが、
手堅くじっくりと聞かされて、それこそきびきびとした動きの中にも、
適度な質感と重量感が存在していて、
少しずつ迫力を引き出していくその丁寧な運び、
これはまさに本物の音楽に触れるという満足感である。

キース・ウォーナーの演出について、極めて高い評価がされているが、
第3幕第2場の最後の方で、水が噴出する音が収録されており、
この演出についての解説を聞いたとき、
非常に感心して、面白いし、合理的だし、
さすがにキース・ウォーナーはすごいなと感じたのだが、
残念ながら、その内容はというと、すっかり忘れてしまった。
けしからん!とお叱りを受けそうだが、しかし逆に言うと、
現代への読み替えが見事で、斬新さを表出しつつ、
同時にそれが非常に自然な展開で、ピッタリとはまっていて、
だからこそ記憶から消えてしまったのである。
おかしな展開だったり、斬新すぎて、イメージに反したりすると
それはかえって、印象に残っているものだが、
キース・ウォーナーは、ワーグナーの演出では、
現在最高の解釈者のひとりであろう。

あとローエングリン役のペーター・ザイフェルトも
このプロダクションでは高く評価されており、
第3幕第3場でローエングリンが自らのことを語るシーンがあるが、
その前後の音楽というのは、美しさの極みであり、
ペーター・シュナイダーの指揮では、透明感、清潔感が印象的だが、
それが盛り上がっていき、「私の父はパルジファル」というところなど、
私は個人的に「パルジファル」が大好きなので、意味なく興奮してしまう。
本当に素晴らしい。とにかく感動的な「ローエングリン」である。
演出が高く評価されて、登場した指揮者の
アントニオ・パッパーノ(1999-2001)、
アンドルー・デイヴィス(2002-2003)も絶賛されたが、
やはり2005年のペーター・シュナイダーの指揮で
最後にきっちり締まったなという印象である。
シュナイダーは、今年は「トリスタンとイゾルデ」であり、
今から期待が高まる。

CDR214/215/216

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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