« フィラデルフィア管弦楽団2004/2005 | トップページ | セルジュ・チェリビダッケ 9 »

2006年4月17日 (月)

セルジュ・チェリビダッケ 8

元々は晩年のチェリビダッケよりも
シュトゥットガルト時代の録音を聞いて、
私はチェリの虜になったのだが、
ここのところ、ずっとミュンヘンフィルとの演奏を聞いてきたので、
この辺でしばらくシュトゥットガルト放送交響楽団との
ブルックナーの交響曲を聞いていきたいと思う。
今日は交響曲第3番(1980年11月24日の録音)。

チェリビダッケのシュトゥットガルト時代というのは、
主に1970年代そして80年代初頭という感じだろうか。
ここでの第3番が1980年なので、その後期というか、
完成期の録音という印象なのだと思うが、
聞いてみると、いや~、普通である。
もちろんチェリだ。それはすごい音がして、稀有の美意識だが、
とりあえず表面的に比べやすいテンポ設定でいうと
より普通なのである。表面的なことで捉えてはいけないのだが。
これを聞いて、普通という言葉が出てきてしまうのだから、
私もずいぶん「晩年のチェリビダッケ」信奉者になったということだ。
テンポが速い分、より厳しい姿勢が伝わってきて、
ブルックナーの場合、どうだろう、
晩年のあのひたすら雄大な響きがかなり心地よくもあり、
今の私が聞くならば、ミュンヘンフィル盤の方がいいか?
などとも少し思ってしまった。
第1楽章では、そういった戸惑いを感じつつ聞いていたのだが、
しかし第2楽章の研きぬかれた美しさ、
これはまさしくチェリの音であり、次第に耳も慣れてきて、
第3楽章、第4楽章へと、さすがに感動的である。
第4楽章は特にいいかもしれない。やっぱりいい。
チェリの「ウィーウィー」という叫びも聞こえる(喜び!)。

90年代のチェリビダッケから70年代まで一気に遡るのは、
ちょっと聞くほうはたいへんでもあるが、
ここでの第3番を聞いて、これから順番に進んで行くのが
楽しみになってきた。

DG 00289 477 5136

「セルジュ・チェリビダッケ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« フィラデルフィア管弦楽団2004/2005 | トップページ | セルジュ・チェリビダッケ 9 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/9637483

この記事へのトラックバック一覧です: セルジュ・チェリビダッケ 8:

« フィラデルフィア管弦楽団2004/2005 | トップページ | セルジュ・チェリビダッケ 9 »