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2006年4月20日 (木)

トラツォムのその後

トラツォム(TRAZOM)とは、
私が参加しているアマチュア演奏家のグループだが、
この秋に計画するか?という話だった演奏会の
いつもの地元の音楽ホールが取れなかったらしい。
こういっては悪いけど、正直ホッとした。
元々スケジュール的には厳しいけどって
急に起きた話で、その連絡が来るまで、
今年になって全くピアノを触ってなかったのだから、
それはあせって、どうなるんだよ!という感じである。

この話が起こったときに、何を弾くか?ということで
「ドビュッシーを封印」宣言をしたのだが、
そのとき「どんな作品がレパートリーですか?」ということを
質問していただいたのだが、そのままにしてしまって、申し訳なく、
しかしそんなの恥ずかしくて書けないよ!というのが本音で、
だって下手くそですから。
演奏会で弾く曲は、二年ぐらいかけて準備して、
それだって、きちんと仕上がることはないのだけど、
それなりに何とかして、家ではまあまあ形になったと思っていても、
本番になったら、とちってしまうのだから、毎回落ち込む。
落ち込んだら、それでやめればいいのに、
なぜか?また誘われると参加しているという、
不思議で仕方ない悪循環である。

ドビュッシーを封印して、なら何か?というと
とりあえず考えていたのは、時間がないと思っていたので、
シューベルトの何かとショパンのノクターンにしようかと思っていた。
よく「ショパンの作品で何が一番好き?」という質問があるけれど、
私は(聞くだけならば)舟歌や幻想ポロネーズも大好きなのだが、
しかし絶対に「1番!」はノクターンの変ニ長調(作品27-2)である。
でもこの曲はかなり難しくて、本当に難しくて、
作品27のもう一方の嬰ハ短調(作品27-1)を先に、
こちらは十年以上昔に、トラツォムの演奏会でも弾いたことがあって、
でも私の中では、この作品27の2つのノクターンは、
譜面的に作風の上では似ている感もあるのに
音楽の印象は全くの対照的な世界を生み出すこれらの作品を
必ずセットで弾かなければならない!とずっと思い続けていて、
それでこの数年で変ニ長調の方も必死に練習してきたのだ。

ところが最近!ちょっとした大事件である。
本当に偶然見つけたのだが、
いや、知っている人は当然のように知っているのかもしれないけど

版権の終了した楽譜を自由にダウンロードできる
イギリスのサイトを発見してしまったのである。
これってどうなのだろうか?版権が終了していれば本当にいいの?
出版社にとっては困ると思うし、ならば違法なのか?
ということで、サイトの場所はここには書きませんが、
興味ある方は個別にお教えしますので、ご連絡ください。
そこにあるはあるは、とんでもない量の楽譜である。
欲しいけど、とても全部は買っていられなかった楽譜たち。
私の新たな目標ができてしまった。
誤解のないように、難しいですから、
一生かけても無理かもしれません。しかしそれは、
リストの「超絶技巧練習曲 第10番 ヘ短調」である。
速くは弾けないわけだが、音を出しただけでも感激だった。
そうしたら、その後もいろいろダウンロードして、譜面を見て、
また新たな作品に興味をもってしまったのだが、
それはベートーヴェンの「ディアベッリの主題による変奏曲」である。
これがすごくて、さすがに後期のベートーヴェンなんだけど、
譜面上は易しそうに見えるのに、弾くと意外と弾きにくかったり、
弾けなかったり、難しい。当たり前か!

「弾けないということ」「才能がないということ」
そういうのは自分でよく理解して、認識しているのだが、
だが、目の前に楽譜があって、手の届くところにあるのなら、
興味は尽きなくて、無限に引き込まれていく!
まさに音楽の力である。吸い込まれる…。

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コメント

この前は不躾な質問をしてしまったようでごめんなさい。
仲の良い音楽家同士の付き合いでもみんな結構好みが激しくて、なかなか自分と同じようなテイストを持つ人には会えないものなんです。教授達も同じで、例えば三善晃先生のレッスンにサン・サーンスを持っていったら「僕、嫌いなんです。」って見て頂けなかったり・・。(私も特にサン・サーンスが好きというわけではないのですが、でもせっかく練習したのだから1回くらい聴いて欲しかった。)
月村さんは私の趣向と似ていらっしゃるので、どんなピアノ曲をお弾きになるのか知りたかったのです。
なるほど!と思いました。みんな私も好きな曲です。

投稿: yukaris | 2006年4月25日 (火) 20:51

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