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2006年5月11日 (木)

バルト海フェスティバル2003

サカリ・オラモ指揮フィンランド放送交響楽団による演奏会。
2003年8月23日 ストックホルムのベルワルドホール
シベリウスの交響詩「大洋の女神」 作品73、
そしてニールセンの交響曲第5番、
シベリウスの組曲「ベルシャザール王の宴」から夜の音楽(アンコール)。
私が持っている録音は以上の3曲。

先日のゲルギエフによる熱い!シベリウスとは違って、
ここでのフィンランド放送交響楽団による演奏は、
シベリウス、ニールセンとまさに北欧の響きであり、
ある程度の冷たさや透明感、澄み切った空気を感じさせる
これぞ!といった印象である。
サカリ・オラモの指揮は、同じ作品であっても、
バーミンガムだともっと暖かい豊かな響きに聞こえたりもするわけで、
この引き締まって、不思議な透明度を湛えている独特な音楽は、
やはりフィンランド放送交響楽団ならではのものといえるであろう。
なんだろう、この透き通った音色、色彩を消し去ったかのような、
モノクロというのではない、まさに透明な世界。
音に温度というものがあるのか、あるとしたならば、
ここでの音楽は、この冷たい感触こそが魅力であり、
作品の性格とも相まって、静かな感動に引き込まれる。

近年の流行もあると思うが、
ニールセンの交響曲第5番は非常によく演奏されており、
聞く機会も多いので、私も自然に大好きな作品となってしまった。
サカリ・オラモはバーミンガムでもこの作品を取り上げており、
一方のシベリウスもバーミンガムとの録音で
交響曲全集がすでに完成しているが、
ここでのフィンランド放送交響楽団の演奏を聞いていると
この透明な響きは、やはり他にはない圧倒的な存在感を発揮して、
シベリウスもニールセンも、そしてグリーグもだが、
このオーケストラでぜひもっともっと聞いてみたいと思ってしまった。

フィンランド放送、スウェーデン放送、デンマーク国立、オスロフィル、
北欧のオーケストラは、実に魅力的な響きを奏でる。
北欧というイメージで何でも透明な空気、冷たい感触
というのでくくってしまうのも違うのだが、
しかしいつも気持ちのいい清々しい音楽を聞かせてくれるのである。
私はかなり以前からサカリ・オラモをたいへん注目しているので、
このフィンランド放送交響楽団との活動も、目が離せない。
残念ながら、聞けるチャンスは必ずしも多くないのだが。

CDR224

「サカリ・オラモ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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