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2006年5月15日 (月)

ブーレーズの「復活」

遅くなってしまったが、ブーレーズのマーラー「復活」。
今回はDGのCDでウィーン楽友協会での録音。
以前2月にレポートしたものは、
「ウィーン芸術週間2005」におけるライブ録音である。
先に聞かれた方ですでに指摘されている方もいるのだが、
なるほど、これはずいぶん違う。
CDで聞くとかなり抑制が効いていて、
よりスムーズに音楽が進行しているという印象を受ける。
音作りにおけるレコード会社の意向もあるかもしれない。
ブーレーズのマーラーはこうでなくてはならないという
しっかりとルールができ上がっているような…
どちらがいいかは、好みもあると思うが、
私はそのライブの方にすっかりまいってしまっているので、
正直なところは、絶対にライブ録音支持派。
例えば、第3楽章の冒頭でティンパニが力強く叩くところなど、
ライブの方では、本当にびっくりするぐらいの衝撃を受けた。
しかしCDでは、はっきりいえば、どうってことはない。
普通に鳴っているので、特別なことはなく、問題もなく。
何となく、全体に同じことがいえて、ブーレーズらしくはあるけれど、
普段からのブーレーズであり、特別なことはなく、問題もなく。
驚きがないという点では、ちょっと残念か。
ライブの「復活」に感動してしまい、もちろんこのCDも買って、
比較をしようと思っていたので、聞けてよかったし、楽しんでいるが、
ある程度、このような展開になるということも
どこかで気づき、そこを注目していたようなところもあって、
この「復活」は、DGにおけるブーレーズのマーラー・シリーズの一環として、
そこに位置づけが存在して、たどり着くということはやはりいえるであろう。
会場でブーレーズの実演を聞くと、思った以上に色彩があり、
そして鳴りっぷりもいい、ということに気づくのだが、
バイロイトでの「パルジファル」を聞いても、
35年前のDG盤と比較するのもどうかとは思うのだが、
ライブとCDの間には、今回の「復活」と同じようなことを感じるし、
はっきり「違いがある」というのでいいのだと思う。
でも終楽章後半における比較的明るい響きでのこの美しさ、
そこに関しては、DGの音作りは成功しているのではないかと
最後の最後でこちらも感動的なので、
やはり素晴らしいことには間違いない。

DG 00289 477 6004

「ピエール・ブーレーズ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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