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2006年6月20日 (火)

マーラーの名盤たち

バーンスタインがアムステルダム・コンセルトヘボウを指揮した
マーラーの交響曲第9番である。有名な演奏。
やはりそこからはじめることにしよう。
ベルリンフィルに客演した際のさらに有名なライブが
その後にCD化されており、そちらを推す人もかなり多そうだけど、
私にとってのマーラーの第九は、
このコンセルトヘボウ盤にはじまっているのである。

バーンスタインの熱い演奏、感情がこもって、
その想いがあまりにも強すぎて、
聞き方によっては、やりすぎな演奏というイメージもあるのだが、
でもいま聞くと音楽の美しさは格別だし、
バーンスタインならではの作品への深い理解、
解釈の深さにとどまらず、音楽との一体感は、
やはり特別なものであると感じさせられる。
後半へ行くにつれ、圧倒的に素晴らしくて、
第3楽章など、晩年のバーンスタインにしては速いテンポであり、
躍動感や表現の鋭さ、エネルギッシュな高揚、
でもいま聞くとそんなに暑苦しい感じでもなく、
そして終楽章は、音楽はさらに隅々にまで感情がこもって、
音色は比較的明るく、バーンスタインはここで、
深刻さに沈んでいくよりは、開放されて、
より安らかな方向へと向かっていくのである。
最初にバーンスタインを聞いて、
それからいろいろたくさん聞いたけれど、
実はかなり、深刻な思いで接している演奏が多い中で、
バーンスタインはもっと前向きな結論を導き出しているということに
いまならば、気付くのである。この辺は印象が少し変わった。
マーラーが死に向き合って、苦しみの中で作曲された音楽に
決して人間を否定するのではない、生きることの素晴らしさ、
バーンスタインはマーラーの最後の音楽の中に
なおもまだ未来に光を求めていたマーラーの境地を
ここで見出しているのである。

DG F66G20061/2

「レナード・バーンスタイン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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コメント

私も最近、しばらく聴いていなかった、グラモフォンのバーンスタインのマラ全を聞き始めました。二番、五番ときて、
まだ、九番までは、しばらくかかりそうです。覚悟して聞かないといけませんね。

投稿: Herb | 2006年6月21日 (水) 06:48

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