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2006年6月15日 (木)

クリフォード・カーゾン

カーゾンが弾くモーツァルト。名盤の中の名盤である。
でもちょっと古い。1970年9月の録音。
ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内管弦楽団と共演した
モーツァルトのピアノ協奏曲 ニ短調 K.466と変ロ長調 K.595。
ブリテンの指揮は、今日の感覚からすると非常にロマンティックで、
ウェットな響きが美しく、感情のこもった演奏である。
カーゾンのピアノが最高で、しっかりとした音楽が鳴っているけれど、
表現の中には優しさや気品に満ちた格調高さがあふれていて、
香りたつような、こういう演奏こそ究極であるといいたくなる。
何より弱音である。このデリケートなタッチは一体どうやって?
落ち着きがあり、まさに英国紳士による大人のモーツァルト。
細かいところまできれいに聞こえてきて、
非常に丁寧に表現されているのだけれど、
意外にニュアンスは豊かで、しかしそれらはあくまでも自然。
聞けば聞くほどに素晴らしい。
カーゾンは地味なイメージもあるわけだが、
しかし知る人は、その素晴らしさを高く讃えていて、
このブリテンとのモーツァルトやセルとのブラームス、
室内楽の録音も多く、どれも名演である。

DECCA 417 288-2

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