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2006年7月 1日 (土)

バイエルン放送交響楽団2003/2004

リッカルド・ムーティの指揮による演奏会。
2004年3月26日 ミュンヘン・ヘルクレスザール
ムーティはバイエルン放送交響楽団に毎シーズン登場しているようで、
その録音がよく放送され、私もいくつか持っているが、
今回はイタリア・プログラムである。
前半がマルトゥッチのピアノ協奏曲第2番(ピアノ:ゲアハルト・オピッツ)
後半はヴェルディの歌劇「マクベス」からのバレエ音楽
そしてレスピーギの交響詩「ローマの松」。
この演奏会の少し後でウィーン芸術週間2004でも
ムーティはウィーンフィルと同じようなプログラムを取り上げており、
ヴェルディの「運命の力」序曲や「シチリア島の夕べの祈り」バレエ音楽
後半はブゾーニの「トゥーランドット」組曲
そしてレスピーギの交響詩「ローマの祭り」
アンコールにはマルトゥッチの「ノットゥルノ」が演奏されるという
とにかく素晴らしい演奏会だったのだが、
ムーティはこういう作品だと最高だ。
他にいない。ムーティだからこそという印象である。

マルトゥッチのピアノ協奏曲はこの演奏ではじめて聞いたのだが、
ショパン風というか、途中ラフマニノフの響きがするところもあるし、
弾いているのがオピッツだからかもしれないけれど、
音の厚みはシューマンのような感じもあって、
そういえば、全体はサン・サーンスのピアノ協奏曲のような…
特にこうだというのがないのだが、ロマンティックな協奏曲である。
あまりメジャーじゃないので、なかなか聞くチャンスはないけれど、
マルトゥッチはもっと聞いてみたい作曲家ではある。
何しろマルトゥッチをはじめて知ったのは、
ムーティがウィーンフィルで「ノットゥルノ」を演奏したときだったのだ。
イタリアでは有名な作曲家だそうである。
でも知らない人は多いであろう。
イタリアオペラ界の重鎮ネルロ・サンティも
N響の定期公演でマルトゥッチの作品を取り上げており、
イタリア人にとっては、大切な作曲家のようだ。

そしてヴェルディの「マクベス」からのバレエ音楽。
これがまたたいへん魅力的な曲。
ムーティの指揮が冴えている。
私はオペラの分野でもワーグナーはあれだけ聞いているのに
実はヴェルディはほとんど聞かないので、
しかしムーティの指揮でこのように鮮烈な演奏で
華麗なる金管の響きが炸裂して、
ヴェルディならではのダイナミックな強弱、
こういう演奏に魅せられると
ヴェルディも聞きたいな!という気持ちになってくる。
まさにムーティの技にすっかりはまっているわけである。

そして最後にレスピーギの「ローマの松」。
これは昔からムーティといえばというような作品だが、
いうまでもなく、最高!感動的である。
ウィーンフィルとの「ローマの祭り」も何だかすごかった。
今ではこういう言葉が素直に出てくるのだけれど、
実は昔、最初の頃は、こういう絵画的な作品、
過剰に華やかだったり、表面的な効果が目立つ作品、
レスピーギのローマの三部作とか、
R.コルサコフの「シェエラザード」とか、
あまり好まなかったのだが、いつからなのか、
知らぬうちに当たり前のように聞くようになってしまって、
今ではすっかり大好きなのである。
しかしそれにしても、ムーティのレスピーギは格別だ!

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