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2006年7月24日 (月)

セルジュ・チェリビダッケ 14

チェリビダッケがシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮した
ブルックナーの交響曲をしばらく聞いていたのだが、
今日は久々にミュンヘンフィルとのベートーヴェンである。
交響曲第3番「英雄」(1987年4月の録音)
チェリ晩年のミュンヘンフィルとの演奏では、
ブルックナーなどは、超スローテンポにひたすら感動してしまうのだが、
ベートーヴェンだとさすがにちょっと遅いかなと
というのも少し前にハイティンクの「英雄」を聞いたばかりで
ハイティンクが最近の流行の快速な演奏というわけではないのだが、
しかしチェリに比べれば、やはり快活で勢いがあって、速く感じられる。
そんなことを思ってみたのだが、しかしそれは最初だけ。
チェリの世界にはまってくると、その素晴らしさといったら、
やはり何とも形容しがたい深い感動が存在して、
表現にしても響きにしても、これは魔術的である。
1987年の演奏なので、実際はそんなに遅いというわけでもないのだが、
雄大な広がりがあり、穏やかな進行で、緊張感や集中力については、
それほど厳しさを追求している印象でもなく、
しかし第2楽章などは、壮絶な高揚が存在しているし、
終楽章の変奏曲における表現も圧倒的!
明るい音色を基本にして、輝きに満ちて、
素晴らしいベートーヴェンだ。
いつからこんなにチェリ信仰にはまってしまったのだろう。
以前はミュンヘンフィルとの演奏は、はっきり遅いと感じたのである。
でも最近は、すぐに慣れてしまって、それが心地よく、
チェリの芸術表現を強く支持してしまう。
テンポ設定の幅を受け入れられて、
より細やかにその深まりも理解できるようになったということなのだろう。

EMI 5 56839 2

「セルジュ・チェリビダッケ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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