« 篠原一男 死去 | トップページ | レイフ・オヴェ・アンスネス »

2006年7月17日 (月)

スヴャトスラフ・リヒテル

自分で弾くためにグリーグの抒情小曲集を調べたくて、
リヒテルのCDを取り出して、久々にかけたのだが、
晩年のリヒテルの美しい音にすっかり魅了されて、
結局は全部、最後まで聞いてしまった。
最後の来日のリヒテルを人見記念講堂で聞いたのだが、
そのときも最初にグリーグを何曲か弾いていたし、
同じときの別の演奏会ではすべてグリーグという日もあって、
当時のリヒテルは抒情小曲集を気に入って、
盛んに取り上げていたようである。
1993年10月のギリシャでのライブ盤が残っている。
今日はそれを聞いている。
音が美しい。とにかく美しい。うっとりである。
リヒテルのような巨匠がグリーグのかわいらしい小品を弾いて、
何で突然グリーグなのか?という意外性もあるし、
実際の印象はかなり頑固で武骨な仕上がりのような気もするのだけれど、
しかしリヒテルが弾くとそこに独特な世界が広がって、
深く雄大に奥行きが感じられるから、やっぱり全然違う。
リヒテルといえば、強靭なテクニックと圧倒的なパワーというイメージがあり、
もちろんある程度の時期から、選曲も演奏も変わっていたのだが、
この晩年のグリーグでは、はっきりと全く別の世界が存在していて、
力が抜けて、軽やかな音色、抒情小曲集では色彩も豊かに
一方の透明感に関しては、北欧の音楽ならではだけど、
晩年のリヒテルの安らぎの演奏に引き込まれる。

STR 33353

「スヴャトスラフ・リヒテル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« 篠原一男 死去 | トップページ | レイフ・オヴェ・アンスネス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/10992018

この記事へのトラックバック一覧です: スヴャトスラフ・リヒテル:

« 篠原一男 死去 | トップページ | レイフ・オヴェ・アンスネス »