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2006年7月27日 (木)

ズデニェク・マーツァル

ズデニェク・マーツァル指揮チェコフィルによる
マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。
今回も録音がすごい。聞こえる聞こえる!
隅々まで何もかもが聞こえてくるし、
私はSACDを2チャンネルの環境で聞いているのだが、
そこに存在する空間って、コンサートホールの音響である。
舞台裏から聞こえてくる打楽器群など、
非常に仕掛けの多い作品だが、この奥行き感は感動的。
EXTONのCDは、いつも録音のことばかりほめて申し訳ないが、
しかしそれにしてもこの臨場感って、
本当の演奏会に行っているような喜びが得られるのである。

この前に聞いたヤンソンスの「悲劇的」も
勢いがあって、非常に快適に流れる演奏だったのだが、
このマーツァルの演奏も第1楽章から快調に進む。
でもこちらの方が、かなり起伏が激しい印象を受ける。
それはより感情的に表現しているからなのか、
それとも録音の素晴らしさによる音響効果なのか?
もちろん相乗効果ではあるのだけれど、熱くなる!
この演奏では第2楽章が通常通りスケルツォの楽章となっていて、
最近はかえってこの演奏順が珍しくなってきているような気もするのだけれど、
第1楽章から第2楽章のスケルツォへとなだれ込む感じ、
この感覚が私は好きである。たいへんに心地よく、好ましい。
第2楽章の迫力も相当だ。これは名演だ。すごい!
後半の第3楽章(アンダンテの楽章)から第4楽章への調和も素晴らしい。
その印象を言葉で書き記そうという試み、
もうそんなことバカバカしくなってしまう
(所詮無理!私の言葉なんて、たかが知れてる)
第6番は数多く聞いてきたが、この演奏はその中でも最高だ。
長大な第4楽章も緩急、強弱を自在にコントロールして、
同時に形式的な部分、音楽の構造的な部分も
こんなにもバランスよく、演出に優れている演奏はない。
マーツァルの音楽をまとめ上げていく力は驚異的だ。
正直ここまで来るとは思っていなかった。
職人的な部分と音楽を聞かせてしまうより人間的な魅力、
それらをあわせもって、ズデニェク・マーツァルという指揮者は、
もっとスター的存在に輝かしく評価されるべきである。
写真(ジャケット)の顔が恐すぎる!
でも見方によってはカッコいい!渋い!
ズデニェク・マーツァルとチェコフィルの時代は、
マーラーの交響曲第5番にはじまったのだが、
その後、昨年の交響曲第3番、こちらも超名演、
そして今回の第6番と来て、このままどんどん進むのであろう。
次回作も大いに期待している。

EXTON OVCL-00245

「ズデニェク・マーツァル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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