« 横浜の風景から 6 | トップページ | ロンドン交響楽団2005/2006 »

2006年7月14日 (金)

クラウディオ・アバド

アバドの期待の新譜で早速購入してきた。
ベルクとストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲。
アバド時代のベルリンフィルでコンサートマスターを務めていた
コ-リャ・ブラッハーが独奏、そしてマーラー室内管弦楽団による
まさに隅々までアバドのこだわりに満ちた、
これは楽しみなディスクである。
独奏者の存在で聞くというよりは、
全体のアンサンブルが魅力なのであり、
ソリストもオーケストラも音楽に参加している全員が
お互いの音を聞きあって、室内楽のような緻密さを築きあげていく
アバドが目指している究極の演奏がここにあるわけだが、
でもベルクの協奏曲を聞いていると、
ちょっと何かが足りないような、心に響いてくるものがない。
ベルクのこの作品は大好きなのだが、
独奏が前に出るというよりは、全体の調和なので、
アバドならではのよく音が聞こえる、精妙さは抜群なのだが、
ある程度の客観性や抑制された響きだからこその透明感、
しかしどこか押さえつけられているような印象がある。
一方、ストラヴィンスキーはすごくいい!
全員がいきいきと自発的に、音に勢いがあって、
音楽が輝いて、心にぐっと響いてきた。
もともとそういう作品でもあるのだけれど、
独奏とアンサンブルの掛け合いにも聞き入ってしまう。
時代的には新しい作品だが、
どちらも古典的な様式感を大切にしている作品であり、
いまアバドでストラヴィンスキーを聞けるなんて、
やはりこれは喜びである。

DG 476 3069

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« 横浜の風景から 6 | トップページ | ロンドン交響楽団2005/2006 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/10937459

この記事へのトラックバック一覧です: クラウディオ・アバド:

« 横浜の風景から 6 | トップページ | ロンドン交響楽団2005/2006 »