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2006年8月18日 (金)

セルジュ・チェリビダッケ 16

さらにチェリビダッケのベートーヴェン
交響曲第2番(1996.6)と第4番(1987.4)。
ミュンヘンフィルとのライブ録音である。
チェリビダッケは1996年8月に亡くなっているので、
第2番は最晩年の録音であろう。
いつが最後の演奏で、どれが最後の録音なのか、
その辺は詳しくはわからないのだが、この録音は興味深い。
でも聞くと特別に亡くなる直前ということは意識させずに
いきいきと表情豊かでその充実の表現はいつもと変わらない。
最近の新解釈からすると時間が止まったようではあるけれど、
チェリ好きの人にとっては、これぞ!というベートーヴェンである。
遅さという点では、前回(第7番)も書いたとおり、
晩年のベームの演奏などを思い出してしまうのだが、
第4楽章など速いはずの楽章でテンポが遅いのに
リズムなど活力に満ちていて、造形も見事に力強さがみなぎって、
この辺はベームもチェリビダッケも不思議と鮮やかに決まっている。
でもベームとチェリでは、ずいぶん方向性が違っていて、
そこもまた、たいへん面白いのだが。

交響曲第4番はこのEMIのシリーズで2種類の録音があり、
こちらは少し前の1987年のライブである。
この時期、すでに遅いテンポでチェリ特有のベートーヴェンとなっているが、
集中力やより引き締まった響き、流麗な表現に関しては、
やはりまだ時期が早いということに意識が少し行く。
より通常のベートーヴェンに近いのかもしれないけれど、
チェリ流の美感が見事なバランスの中に存在していて、
その完成度はさらに高いような気もして、これはいいのでは!

EMI 5 56838 2

「セルジュ・チェリビダッケ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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