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2006年8月 9日 (水)

マーラーの名盤たち 2

アバドの指揮による「巨人」である。
といっても、ベルリンフィルとの有名な名盤ではなく、
1981年2月録音のシカゴ交響楽団を指揮した演奏。
ベルリンフィルとの記念碑的なライブも持っているのだが、
なぜこちらかというと、これこそがはじめて買った「巨人」なのである。
アバドのマーラーは、私にとっていつも最高のマーラーであると
そういうしっかりとした想いがあるのだが、
独特の歌謡性に特長があって、よく歌うマーラーであり、
それが自然に内面からあふれ出てくるようなところがあって
天性のバランス感覚というか、そこに生まれる調和が説得力である。
でも70年代から80年代前半のアバドに比べると、
今日はかなり変わっているというイメージもあり、
昔の方がゆったりと大きなテンポで豊かに歌いこんでいたという
今聞いても実際そう感じる部分もあるし、
しかし音楽を構成していく中での緻密さや透明な感覚、
それは今も昔も変わっていないのだ。
デジタル録音の最初期という音質の性格もあると思うのだが、
響きそのものはクールで乾いているような印象もあって、
でもこれはシカゴ交響楽団の音だという、そんな気もするし、
しかし同じシカゴでもショルティのときとは明らかに違うので、
そこはアバドの存在感であり、興味深い。
ここでのしなやかさも魅力だが、8年後のベルリンフィル盤では、
さらに自由な動きとふくよかな音色を手に入れるのである。

DG F35G21034

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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