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2006年8月29日 (火)

ワレリー・ゲルギエフ

ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウによる
ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」が
たいへんに素晴らしくて、かなりはまってしまったが、
そのときも書いたとおり、一方であまりはまらなかった
ゲルギエフ盤はどういうわけだろう?ということで
今日は久しぶりに聞いてみている。
こちらの演奏はゲルギエフの企画で
ロッテルダムフィルとマリインスキー劇場が協力して
ダブルオーケストラによる演奏で、
2001年9月、ロッテルダムにおけるライブ録音である。
今回聞いてみると、先日のヤンソンス盤の印象が残っている
ということも大きいが、ゲルギエフもわざわざ書くほど、
気に入らないということでは決してない。
ここで大きな要因は、録音についてであろう。
録音状態も悪くはないのだが、
通常よりも編成が大きいのかどうか?
ダイナミックレンジがあまりにも大きくて、
全員の合奏になるとうるさい、音が汚いというような、
しかし静寂の響きをしっかり聞き取るためには、
ボリュームを大きめにしないと聞こえないので、自然にうるさくなる。
迫力の点では、かなりすごいが、その勢いといったら相当のもの。
でもだからといって、ヤンソンス盤のようなバランス感覚、
ロイヤル・コンセルトヘボウのような緻密にして美しい音色、
それらに比べたら、ちょっと大げさで、音がデカイだけ、
というような印象もなくはない…。
しかし、それでもやはり聞いていると、唸らせるものがある。
そこはさすがにゲルギエフ。現在最高のカリスマ。
ゲルギエフは、音楽の生命力、内に備わる力強さ、
表現することの喜びによって、人々を熱中させる指揮者だが、
「レニングラード」に関して、このダブルオーケストラのアイデアも面白いが、
一方で通常の単独のオーケストラで、より精度を上げて、
隅々にまで徹底して表現したならば、どうなるのだろう?
って、私などは、つい考えてしまう。
できることならば、これからロンドン交響楽団との活動で、
ぜひ実現してほしいと思う。おそらく取り上げるだろう。
まあ、その辺は好みの問題であり、
より緻密な響きのコントロールによってショスタコーヴィチを聞きたい
というようなことを望んでいるので、だからこそ、
私はヤンソンスがひいきなのだ!
しかしそれにしても、ゲルギエフの演奏は熱い!
そういうゲルギエフも好きである。

PHILIPS 470 845-2

「ワレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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