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2006年9月23日 (土)

シュトゥットガルト放送交響楽団

ジュリーニは1998年には引退しているが、
その少し前の1996年9月20日
シュトゥットガルト放送交響楽団へ客演した際の
ブルックナーの交響曲第9番が登場した。
シュトゥットガルト放送交響楽団のブルックナー第9は、
チェリビダッケ、ヴァント、ライトナーと今回で4枚目である。
多くの録音が残されていて、私も熱心に聞いてきたが、
もっと古いのでは、シューリヒト盤も存在しているようだ。
またジュリーニ指揮のブルックナー第9も
最初に買ったのは1980年代のウィーンフィルとの演奏、
そしてその後、1970年代のシカゴ交響楽団とのCDも出て、
今回で3枚目となる。最晩年の録音ということでどうなるのか?
発売前から非常に話題になっていたことは、
晩年のジュリーニというと、スローテンポの音楽づくりが顕著で
しかしこの1996年の演奏では、ウィーンフィル盤よりもかなり早く、
さらには20年前のシカゴ盤よりも早いという、
いわゆるジュリーニのイメージからすると注目の存在なのである。
でも聞いてみると、時間が短いからといって、
スピードが速いのか?というと、そういうことはなくて、
ジュリーニ独特のゆったりとしたスケール感、
作品がブルックナーでもあるし、豊かな響きが会場に鳴りきって、
あといつも話題に上る歌謡性だろうか、そこはジュリーニである。
でも一方で、演奏時間が短縮されているというのは、
無駄のない音楽づくり、いや、ジュリーニの場合、
どんな表現にも、決して無駄というものは存在しないのだけれど、
必要以上に歌を際立たせたり、間をとったり、
そういうことはなくなっているというのがいえるかもしれない。
多くの人がジュリーニのウィーンフィル盤はいい!っていうし、
私も格別な想いがあるのだが、ウィーンフィルのあの美しさに比べると
こちらの方が渋く、よりスタンダードに戻って、
むしろブルックナーの本質、素朴さなどが感じられるかもしれない。
そしてシュトゥットガルト放送交響楽団の存在でもあるが、
ノリントン時代を迎えるのはさらに後のことで、
まさにドイツの本流を直進するような、興味深い録音である。

Hanssler CD 93.186

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