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2006年9月22日 (金)

ミュンヘンフィル2005/2006

今年2月のミュンヘンフィルの演奏会から
ティーレマンの指揮によるモーツァルトのレクイエム。
DGがライブレコーディングを行って、
ちなみにこの日の前半のプログラムは、
ペーター・ルジツカとベルクの作品だったらしい。
ティーレマンについては、先入観もちすぎ、
イメージしすぎ、期待しすぎ!というのがあるのだけれど、
モーツァルトのCDが出るなんて、少し意外な展開だった。
これまたモーツァルト・イヤーのおかげ。
でも冒頭から、こちらの勝手なイメージは見事に外れて、
足取りは軽く、テンポもすいすいと速い。
ティーレマンは重厚で、雄大なスケールという…
先入観にとらわれてはダメだ。
しかしそれも最初のうち。やはりティーレマン!どんどん快調に
すべてはティーレマンの思い通りにそのペースにはめられていく。
しっかりと音を鳴らして、充実した低音の上に音楽が築かれていくのは、
ベートーヴェンだって、ブラームスだって、ワーグナー、ブルックナー、…
ティーレマンの音楽に対する姿勢、自分のスタイルは変わらない。
そういうはっきりとした主張こそ魅力であり、求めているのである。
ミュンヘンフィルのモーツァルト演奏は素晴らしくて、
繊細な表情、透明感のある輝き、明るさ、音の美しさは理想である。
そこにティーレマンがときに劇的な味付けを行い、
とても今風とはいえない、典型的な巨匠風の歌いまわしを行ったり、
でもそこにこそ、ティーレマンの個性が明確に示されており、
この辺は慣れで、普段からどれだけ聞いているかもあるけれど、
後半に向かっていくにつれ、深い感動にどっぷりはまってしまう。
今年はモーツァルトの音楽に触れる機会は特別多いし、
今日の画期的な解釈による新たなる名演も多く生まれると思うのだが、
そういう中で、ティーレマンはどちらかといえば懐古的でもあるけれど、
しかしこれほどまでに心に深くしみてくる演奏もないと思うし、
さすがであり、結果的には今年のベスト・モーツァルトであると、
私個人的には、そう感じたのである。
それにしても、間の取り方!空白における緊張感、呼吸、
こればっかりはティーレマンはすごくて、虜になってしまう。

DG 00289 477 5797

「クリスティアン・ティーレマン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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