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2006年9月26日 (火)

シュトゥットガルト放送交響楽団

シュトゥットガルト放送交響楽団の2005/2006シーズンから
2005年9月22, 23日のライブ録音で
ロジャー・ノリントン指揮によるマーラーの交響曲第4番。
これは面白い!素晴らしい演奏。生まれ変わる音楽。
前回の「巨人」以上に、私ははまった!すごい!
音色や響きに関しては、当時の演奏スタイルを再現するという
ブルーノ・ワルターが1938年にウィーンフィルを指揮した
マーラーの交響曲第9番の録音を参照して、
ノリントンのここでのこだわりが詳しく述べられているが、
その辺は、ノリントンを熱心に聞いている人には、
すでに予想のとおりであり、ごく自然のことのようにも思えるのだけれど、
作品への解説、各楽章における表題性、ストーリーの再構築、
これを読むととにかく面白くて、興味が出て、
もう聞かずにはいられないのである。
ノリントンの創造性、発想の豊かさには感動する。
そして聞いてみると、そのすべてを実際の音として、
音楽として、確認できるのだ。今回は特に傑作である。
表現という意味では、かなりユニークな解釈のようでもあり、
木管楽器の表情付けなど、大胆に装飾的なのだが、
しかしノリントンの説明を読んでも感じられるとおり、
これが特別に造り上げられたものというのではなくて、
むしろスコアにある音を率直に表現する、
マーラーの指示を忠実に再現する、
それに尽きるのではないかという気がしてくる。
つまりは説得力があって、魅力ある音楽であり、
これが楽しい、気持ちいい、美しい…ということでもあるのだが。
ラトルのマーラーが、かなりマニエリスムに偏っており、
それはマーラーが記した譜面上の指示に極端に忠実である結果なのだと
そういう指摘もあるのだが、その点については、
ノリントンはさらに上を行く、圧倒的な効果をあげており、
マーラーの音楽の本質がここにあるのだと
そのことに気づかされるのである。
ノリントンのマーラー、だんだん盛り上がってきた。
まだまだこれからである。

Hanssler CD-NR 93.164

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コメント

はじめまして。1938年のヴァルターの「大地の歌」を聴いていますが、なかなか面白い。そして、ここでノーリントンの話を聞くとなるほどと頷けます。

音価の維持の優先は、正しいアーティクレーションを困難にする反面流れを淀みなくさせて、アーティクレーションの正確さや明確さは、全体の中での部分の巧妙な配置を必要とする。

その両者のバランスが美的趣味の中でとられるのは難しいと思うのですが、ここではシュトッツガルト・サウンドの中でそれを解決しているのでしょう。

投稿: pfaelzerwein | 2006年10月 7日 (土) 15:37

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