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2006年10月23日 (月)

フィラデルフィア2005/2006

フィラデルフィア管弦楽団のダウンロード・サービスを利用して、
配信されているライブ音源を自分なりに編集してCD化した。
http://www.philorch.org
昨シーズン2005/2006に行われた
エッシェンバッハの指揮によるベートーヴェンの交響曲全曲演奏、
これがこんなにも早く聞けるなんて、素晴らしいサービスがはじまった。
というより、おそらく聞けないだろう思っていたので、
驚きもあって、実にうれしいことである。
アメリカのオーケストラのライブ(アメリカの放送局の音源)は、
NHKでもほとんど放送されないので、
(サンフランシスコ交響楽団やメトロポリタン歌劇場は稀にある)
FM放送で流れるということもおそらくないし、
交響曲全集がCDで発売されるというのも、
近年のレコード業界の事情を考えると容易くはない。
エッシェンバッハ・マニアにとっては、
このサービスは貴重なチャンスであり、
今後の展開にも期待してしまう。

フィラデルフィア管弦楽団2005/2006は、
エッシェンバッハの指揮で9月22日~24日、27日と
ベートーヴェンの交響曲第1番と第5番を演奏した。
これがシーズン開幕のプログラムということになるのかもしれない。
当初の発表のとおりならば、デュティユーの作品が
ベートーヴェンの二曲の間に演奏されたのではないか。
配信されている音源は、第1番が9月27日、
第5番が9月24日ということである。

フィラデルフィア管弦楽団は明るい音色で
よく鳴っている、というよりも鳴りっぱなしというような、
活気のある演奏で、エッシェンバッハの元
いま最も勢いのあるオーケストラのひとつである。
よくいわれる「フィラデルフィア・サウンド」
これもオーマンディの後、ムーティ、サヴァリッシュと時代を経て、
伝統を尊重しつつも、すでに大きく変換していると思うけど、
しかしここで聞かれるベートーヴェンの響き、
それはまさしく輝かしい音色、独特の存在感を示していると思う。
アメリカのオーケストラということなのかもしれないけど。

エッシェンバッハの指揮はいつもどおり熱気を帯びており、
その運動性、楽想に応じて俊敏に対応する自由な発想、
ベートーヴェンの音楽を通して、
エッシェンバッハの存在がひしひしと伝わってくる。
これがファンにはたまらない。
でもここで感じられることは、もしかしたら、
これまでのハンブルク時代の音源に比べると
やはりフィラデルフィアとの活動は大きな影響を与えているのか、
エッシェンバッハもアメリカのオーケストラとともに
より新しい展開を向かえようとしているのかもしれない。
もちろんそれは、パリに行くときはパリならではの
ウィーンに行くときはウィーンならではの、という
毎回新しい出会いが音楽に新たな可能性、創造性を
与えているのだろうと思うのだが、
しかしそれにしても、フィラデルフィアとの活動は、
音の輝き、光に満ちた圧倒的な勢いと見逃せない。
ベートーヴェンの交響曲は、これから続くので、
あまり書きすぎるとネタがなくなってしまうので、
最初はこの辺にしておきたいと思う。

CDR242

「クリストフ・エッシェンバッハ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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