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2006年10月17日 (火)

ロンドン交響楽団2005/2006

ベルナルト・ハイティンクとロンドン交響楽団による
2005/2006シーズンのベートーヴェン・チクルスから
交響曲第5番と第1番。2006年4月のライブ。
第5番からはじまるが、今回も感動的な演奏。
第1楽章は、細部に焦点を当てて、勢いよりも
思っていた以上に丁寧、緻密に音楽を扱っている印象で、
1980年代のアムステルダム・コンセルトヘボウとの演奏では、
ハイティンク自身が、この第1楽章では、スピードと力強さ、
極限まで緊張して演奏しなければならないと
そのようなことを言っていたと思うのだけど、
今回は非常に端整で、何よりクリアな響きである。
その点では、ある程度予想と違った展開に驚いたのだが、
第2楽章以降がさらに個性的で断然素晴らしい。
流れるような第2楽章は、かつて聞いたことのないような躍動感。
そして終楽章など、圧倒される。ティンパニが大活躍。
おそらくハイティンクのこれまでのすべての演奏の中でも
こんなにも若々しく、いきいきと前進する音楽はなかったと思う。
今回のシリーズでも特に名演である。
拍手(聴衆の反応)はカットされているが、それが何とも残念。
最高に盛り上がって、興奮の中、
会場の聴衆と一緒に拍手を贈りたかった。

続いて第1番。第5の第4楽章の後に来ると
何とも穏やかな印象を受けるが、
こちらもまた、第2楽章以降が非常に刺激的である。
第2楽章のテンポ設定が速くて、リズムが躍動する。
ハイティンクの新しいベートーヴェンも後半に来て、
巨匠がいま取り組んでいること、それも次第に見えてきたし、
何より音楽がどんどん入ってきて、輝いて感じられる。
ハイティンクが長年積み上げてきた重厚感、
そこに画期的な鮮やかさが加わって、
こんなにも見事なベートーヴェンはそうは聞けない。
このベートーヴェン・チクルス、CDにおいては、
第4番、第8番で完成するが、同時に発売になったので、
実はすでに手元にある。近く聞きたいが、楽しみである。

LSO 0090

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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