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2006年10月 5日 (木)

ベームのモーツァルト 2

夜寝る前にモーツァルトである。
カール・ベーム指揮ベルリンフィルによる交響曲全集から、
今日は交響曲第11番K.84、第12番K.110、
他に番号のついていないK.75、K.95-97の交響曲。
初期のモーツァルトは、どれがどの曲なのか?
特徴をつかむという点では、どれも似ていて、
天才だとはいえ、さすがに少年モーツァルトの作品だから、
やっぱり中期以降だな、などと思ってしまうが、
しかしK番号にして100番前後まで来ると急に充実してきた。
すでにどっしりとした荘厳な構えというような作品も登場して、
この辺はすべて4楽章構成をとっており、
つまり第3楽章にメヌエットの楽章を配置するウィーン・スタイルである。
それに対して、3楽章形式の交響曲はイタリア・スタイルだそうだ。
モーツァルトの作品を聞いていて、
一般にそれはだいたい中期以降の作品であるが、
これらの初期の交響曲に慣れてきたというのもあると思うけど、
どんどん魅力的に聞こえてくる。やはりモーツァルト。
これから聞き進むのが楽しみになってきた。

続いて交響曲第13番~第16番と第18番。
K.112,114,124,128,130の交響曲5曲。
もうこの辺は、完全にモーツァルトの音楽で、この充実感は幸せ。
かなりシンフォニックな響きがしていて、立派な構え、
初期のモーツァルトなんて意識はどこかへ行ってしまったが、
もしかしたらそれはカール・ベームとベルリンフィルの演奏なのかもしれない。
ベームは、初期の交響曲も後期の作品を演奏するのと変わらず、
同じ価値観や見事な構成感で描き出しており、
交響曲全集としての全体の統一や安定感、そこに漂う貫禄、
さすがに1960年代のカール・ベームの存在である。
でも一方では、この均質感が、各作品における様式、
モーツァルトの成長ぶりを伝える妨げをしているような気もするのだけど。
どれもみな優れていると感じさせる一方でみんな同じというような…。
アルノンクールなどの初期交響曲集は聞いていないので、
演奏によっては、もっとそれぞれの作品や時代によって
違いが出るものなのだろうか?

DG 00289 477 6134

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